生意気と後輩(5) ページ32
Aと彼を呼びに来た伊地知がコンビニの外に出れば、補助監督が深刻な表情で電話をしていた。
「分かりました」と言って電話を切った補助監督が、2人に気づく。
「あの、今電話がありまして、実は…」
_____…
七「命に別状はないようですが、暫く入院が必要らしいです。…私の監督不足です」
灰「そんなことないよ!」
補助監督の電話の内容は、別の1年生とそのペアである七海が怪我をしたという内容だった。
先に高専に戻る選択もあったが、Aがすぐに病院に行くと言って、2人は七海たちが運ばれた病院にやってきた。
七「Aの忠告もあったのに、すみません」
『謝んな。…建人の怪我は?』
七「かすり傷です。夜には家入さんに診て貰えます」
腕を組んで壁に寄りかかるAに、灰原が「Aはみえてたんだよね」と聞いた。
それを聞いて、伊地知はハッと思い出した。
出発する時に、Aがわざわざ足を止めて1年生に声をかけていたことを。
彼の術式を知った今ならあの言葉の意味を理解出来た。
灰「単独行動しちゃったの?」
七「少々厄介な奴が出てきまして、私がその相手をしている間に一人で他のところへ…」
七海の言葉にAが舌打ちをした。自分にされた訳では無いが、伊地知がビクリと肩を揺らす。
『そこまでは見えてなかった。…悪ぃ』
「龍神くんは悪くないよ。僕のミスだ」
そこへやってきた1年担任。
「すまないね、七海くん」
七「…いえ、こちらこそ」
「だいぶ落ち着いたみたいだから心配はいらない。みんなは先に高専に戻ってくれ」
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涼羅 - 最高すぎます! 夢主くんの不器用な優しさが大好きです!このまま全員で幸せに暮らしてくれー…(;;) (11月6日 20時) (レス) @page34 id: e29423faae (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - すごくすごくすごく面白かったです!!!! (2023年2月20日 1時) (レス) @page34 id: a8940d6b3a (このIDを非表示/違反報告)
M - ハピエンサイコーです!!!!面白かったです!! (2022年11月9日 22時) (レス) @page34 id: 4b18ae76aa (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - めっちゃこの小説大好きです!!!番外編とかちょー好きです!!!!!!! (2022年3月27日 18時) (レス) @page34 id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高に面白くて良かったです! (2022年2月6日 12時) (レス) @page34 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2021年2月27日 3時