「もしかして傑くん？」 ページ23
夕食後、傑は風呂を出てそこから談話室で少し休憩することにした。
悟は傑より先に風呂を済ませ、自室でゴロゴロしているだろう。
今日の最後は機嫌が悪かったから、寝て忘れてくれると助かると思いながら、ミネラルウォーターのキャップを開けた。
『もしかして傑くん？』
突然後ろから声が聞こえて、傑はビクリと肩を跳ねさせた。
振り向けば悟の不機嫌の原因と言ってもいい、彼の姉が「やっぱりそうだ！」と、こちらに笑顔を向けながら談話室に入ってくるところだった。
『髪下ろしてるからすぐ分からなかったよ』
そう言いながら近づいてきたAからふわりと石鹸のような香りがした。
サラサラの髪には天使の輪のような光。
ついそれに気を取られて、黙る傑にAは彼の名前を呼びながら小首を傾げた。
傑「あ、すみません。Aさんもお風呂上がりですか？」
『うん！喉乾いちゃったからなにか飲もうかなって』
そう言って共同の冷蔵庫を開けたAは、何かを手に取って冷蔵庫を閉める。
取り出したものを見れば、パッケージの上から油性ペンの大きな字で"さとる"と書かれているいちごミルクだった。
いいのか…？と思いながらも、彼女に対してはあの五条悟も甘いと言うことを既に理解しているため、特に何も言わないようにした傑。
『でもラッキーだった！時間大丈夫だったら、術式について詳しく聞きたいな！』
傑「え、あぁ…いいですよ」
そういえば悟に邪魔されて、術式について詳しいことは話していなかったと思い出す。
今日取り込んだ呪霊も彼女の為に取り込んだのだ。特に取り込みたいと思った呪霊ではない。
『じゃあ早速お願いします！』
ソファーに座り、隣をポンポンと叩くAの瞳はこれでもかと言うほど輝いている。
そんな彼女に苦笑しながら、傑は大人しく隣に座った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
面白い - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃです！素敵な作品をありがとうございます♡ (7月30日 10時) (
レス) @page25 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - ほぅわはぁ〜(？)……好きです。完結ですか！？ (2022年4月23日 21時) (レス) @page26 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 夢主クセ強 www (2022年3月14日 23時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - なんだこれ最高かよ、、、、、、 (2021年7月29日 6時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
うさ - うおおおおここで終わりですかァァァ (2021年7月18日 7時) (レス) id: c396716e54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アコ
| 作成日時：2021年1月10日 1時
