【呪術廻戦】俺の姉貴には会わない方がいい

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「今日もお疲れ様でした」


『時間かけちゃってすみませんでした！あの子可愛かったからつい』


五条Aの任務は、予定時間よりも大幅にオーバーするのはいつものこと。それも含めて任務が組まれるようになっているため、補助監督は「気にしないでください」と苦笑した。


『あ、ちょっと待っててください！』


そう言って走っていったAを見送り、待つこと5分程。
同じく走って戻ってきたAの手には大きめの紙袋があった。


『いつもお世話になってるので、どうぞ！』


そう言って手渡されたのは綺麗にラッピングされた小さめの箱。
紙袋の中には同じラッピングの箱がいくつも入っていた。


「もしかして、バレンタイン？」


車を運転しながら今日はそういえばバレンタインだったなと思ったのを思い出す。
高専ではこういったイベントはほぼ流されるので、なかなか貰うことが出来ないのだが、今年は違うらしい。



『今回は自信作です！』


「ありがとうございます！大切に頂きますね」


「お疲れ様でした！」とまた大きな紙袋を抱えて戻っていくAを補助監督は見送る。
可愛い女の子にチョコを貰えるのは素直に嬉しいが、完全に義理だとわかるように渡されたのはちょっと残念に思ってしまった。



その後、Aは会う人達に紙袋から小箱を渡して歩いた。
軽くなってきた頃、1度部屋に戻り別の紙袋を持ってまた部屋を出る。



向かう先は談話室。
いつも通りならこの時間まだ会っていない可愛い後輩達がいるはずだ。



『ただいま〜』


予想通りそこには悟、傑、硝子の姿があり、Aの声に「おかえりなさい」と硝子と傑の声が返ってきた。


悟「遅い」


『ごめんねー、楽しくなっちゃって』


朝早く出て、帰ってきた現在は夜。
眉間に皺を寄せる悟に対して、Aはニコニコと笑っている。

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