ハッピーバレンタイン？ ページ20
2月14日−バレンタイン−
普通の高校ならあちこちから甘い香りが漂うこの日だが、生憎この呪術高専にはそんなイベント無いに等しい。
まず生徒数が少ない上に、男女比率もバラバラ。
女子がいない学年も存在する。
そのためここに通う生徒達は今日がバレンタインだなんて高専外に出るまで気づかないこともあるのだ。
しかし、何故か今年はいつもと違っていた。
前日の夜、キッチンからは甘い香りが漂い、それと一緒に楽しそうな鼻歌も聞こえてくる。
しかしドアには鍵がかけられており、「立ち入り禁止」と手書きの張り紙もしてあったのだ。
中で誰が何をしていたのかハッキリ知っているのは、14日の本日、上機嫌に教室にやってきた五条悟のみである。
悟「硝子、チョコは？」
ニコニコと笑顔を向けてくる悟を、硝子は気持ち悪いと言った表情で見た。
硝「無い」
悟「…は？」
どうしてこの男は貰えるのが当たり前という態度で来たのだろうか。
それはこの整った顔のせいなのだが、同級生の硝子はこの顔に何とも思わない。むしろ今は引き気味に見ている。
そんな硝子に信じられないという表情を浮かべる悟は、自分の席で2人を見ていた傑に視線を移した。
悟「今の聞いたか！？」
傑「残念だったね」
傑は全く今日のことを楽しみにしていなかったし、バレンタインなんてどうでもいいと思っていた。
そのため、悟とは違っていつも通りの態度である。
悟「なんだよ。今年は1個だけかよ」
舌打ちをしながらドカリと自分の席に座った悟。
そんな悟の言葉に硝子が首を傾げた。
硝「もう誰かから貰ったのか？」
悟「まだだけど、帰ってきたらくれんだろ」
誰から貰うとは答えない悟だったが、傑と硝子は何となくその人物が予想出来た。
硝「なんだ、家族からかよ」
悟「悪ぃかよ！お前らにはあげねぇからな！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
面白い - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃです！素敵な作品をありがとうございます♡ (7月30日 10時) (
レス) @page25 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - ほぅわはぁ〜(？)……好きです。完結ですか！？ (2022年4月23日 21時) (レス) @page26 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 夢主クセ強 www (2022年3月14日 23時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - なんだこれ最高かよ、、、、、、 (2021年7月29日 6時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
うさ - うおおおおここで終わりですかァァァ (2021年7月18日 7時) (レス) id: c396716e54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アコ
| 作成日時：2021年1月10日 1時
