【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「これが呪術だよ」 ページ9

傑「よーい…始め！」


傑の合図と同時に、Aは床を蹴ってものすごいスピードで悟に近づいた。

しかし、悟はピクリとも動かずその場に立ったままだ。


そんな悟を構いもせず、Aは思いっきり右手で顔面を殴りにかかる。


しかし、殴る直前に右手を止めて左手で悟の腹目掛けて拳を打ち込んだ。





『……は？』


思いっきり腹に一撃食らわしたはずなのに、悟はニッコリと笑っている。

そして、Aの拳は悟に触れていなかった。



悟「言ったろ。ここにはそこら辺の奴らなんていないんだよ」


そう言って、悟はAの額目掛けてデコピンをした。


バチンとデコピンにしては大きめの音がしたが、Aは特に反応しない。


それを見て驚く2人だったが、そこでハッと思い出した。
そう彼は…


『効かねぇよ。俺、痛み感じないから』


傑「…そうだったな」


そう言葉にした傑に対し、悟は黙ったままAを見つめる。


Aが痛みを感じないと聞いた時、そんな人間がいるのかしか思わなかった。しかし、実際に痛みを感じないところを見てヒヤリとしたのだ。


本当にコイツは怖いもの知らずで、いつか簡単に死んでしまうのではないかと思うほど、痛みを感じないAの姿に衝撃を受けた。


『てか、なんで俺の殴りは当たらねぇのにオマエのデコピンは当たんの？』


悟がそんなこと考えているなんて気付くはずもなく、Aは首を傾げる。


少々騙したような勝負で、Aが怒ると予想していた傑はAの素直な反応に驚いた。


傑「これが呪術だよ」


『じゅじゅつ…』


悟「オマエこれを勉強しにここに入ったんだろ」

「オマエ授業ちゃんと受けろよ！」→←「勝負をしよう」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す