【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「オッサンって…」 ページ47

『センパイからあのオッサンに言ってよ。出禁解除しろって』


目が覚めてきたのか、布団から顔を出したAは自分の手のひらを見ながら、閉じたり開いたりと確認しながらそう言った。


傑「オッサンって…」


Aのいうオッサンは1年担任のことなのだが、流石にその呼び方はダメだろうと注意する。


傑「休めってことだよ。2〜3日は我慢することだね」


そう言われると不機嫌そうに傑を見たAは、置かれていたおにぎりに手を伸ばして少しずつ食べ始めた。


傑「寝ながら食べない」


Aに戦い方を教え、一緒にいる時間が増えていくうちに、先輩後輩というより親のようになっている気がする。



傑「いい機会だ。この数日は術式の方に集中してみたらどうだい？」


『どーやってやるんスか』


傑に注意された為、起き上がりベッドの上だが座りながらおにぎりを食べるAは首を傾げた。



傑「とりあえず未来を見ることを意識してみる」


数秒後、数時間後、数日後、それ以上


数日以上の未来を見るのはどうかと思うが、数時間程度なら見えると戦闘には便利かもしれないと傑は思った。


最近は数秒後なら意識して見えるとAは言う。しかし、まだ無意識に見ることも多々ある。
それをもっと確実に見えるように。実戦で有効に使えるようになれば、かなり強くなるだろう。

それこそ出会った頃に言っていたチート並に。


傑「君の術式はかなり珍しいからね。どうやれと的確な指示は出せないけど、集中して意識し始めることから始めてみたらどうかな」



『そんなんで出来るようになるかね』



傑「けどあんまり遠い未来を見るのはオススメしないよ。未来を変えることは良いことだとは言いきれないし、もしかしたら反動を受ける可能性もあるから」



「へいへい」と適当な返事をするA。どうやら術式の方より、今は呪具を使った戦闘に集中したいらしい。


傑「休んで疲れが取れたと判断したら、私から先生に出禁解除を頼んであげるよ」


傑にそう言われて、Aは不満そうにまたおにぎりを食べ始めた。

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