【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「……訓練のためだよ」 ページ22

傑「一応聞こう…何故こんなことを？」


傑は手に持っていた呪骸とロープをAに見えるように上にあげる。


無理矢理起こされたAは、不機嫌そうに未だに眉間に皺を寄せ、腹を掻いている。
捲れたTシャツから割れた腹筋が見えているが、いつもぐーたらしているのに何故割れているのかは謎だ。


てかコイツ制服どうした。とTシャツにハーフパンツというラフな格好のAに悟と傑は同時に思う。


『…眠かったから』


悟「オマエ、そんなんだといつまで経っても強くなれねぇぞ」


そんな悟の言葉にも欠伸しかしないAに、悟の額に青筋が浮かんだ。


『この映画マジつまんねぇ』


テレビから流れているのは少女漫画を元にした恋愛映画。

女子高生なら喜んで観るだろうが、確かにAのようなタイプにはつまらない内容だろう。

悟と傑も好んでみるような内容ではない。


しかし、どの順番で観るかは担任からしっかりと指示が出されており、テーブルに置いてあるプリントを確認すれば、この映画は三本目であった。



傑「面白いのばかりだと訓練にならないだろ？」



『俺の担任がこの映画チョイスしてんのマジでキモくないっスか？』



悟「は？」



寝ぼけているのかと思うほど話が噛み合わない。

しかし、Aにそう言われてつい悟と傑は想像してしまった…。


一年担任は夜蛾より年下だが2、3歳程しか歳の変わらないおじさん教師だ。


その人がこの映画を手に取っているところを想像して、数秒間何も言うことが出来なかった。



傑「……訓練のためだよ」




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