【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「へー。俺そんなの使えんだ」 ページ11

もう要らないと放置された冷めたピザを、何も食べていなかった悟と傑が食べながら人の呼び方と敬語も頑張って使えという話をした。


悟「そういえば、さっきのパンチ呪力こもってたよな」


『なに呪力って』


傑「Aは授業中何してるんだい？あと敬語」


『まだここ来て3日くらいしか経ってねぇっスから』


注意してもかなり砕けた敬語を使うAにため息をついた。


もう注意しても無駄かもしれないと考えながら、簡単に呪力と術式について説明してあげる傑。


『へー。俺そんなの使えんだ』


悟「無意識こわ」


他人事のように話すAに悟は顔を引き攣らせた。


傑「全く呪術について勉強してこなかったんだから仕方ないとは思うが、もう少し力のコントロールを練習していくことだな」


『げとサンの術式は？』


傑「……その呼び方やめてくれ。私の術式は呪霊操術。簡単に言うと呪霊を取り込んで、取り込んだ呪霊を操ることができる」



『え、ポケ〇ンじゃん』


Aの感想に悟はブッと吹き出した。
そんな悟を傑は睨む。


『それもチートじゃね？勝てねぇわ』


結局最初から負け試合だったと文句を言うAに、傑は「騙すような真似してすまない」と苦笑しながら謝った。


しかし、あの勝負をきっかけに案外悟とAのお互いの印象は変わっているように感じる。


傑「私も少し聞きたいことがあったんだが…どうして悟との勝負のとき、瞬時に右手から左手に変えたんだい？」


悟「不意打ち狙ったとか？」


『右は殴っても当たんないの見えたから』


「見えた…？」と2人は同時に首を傾げた。


『昔っから喧嘩する時とかたまに見えんスよ。次に相手がどんな行動するとか。あとたまに正夢とかもあんな…』


思い出しながらそう話すAに、悟と傑は目を見開く。


悟「それって…」

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