Free! ES OVA 【山崎宗介】

5.フカヒレ？マン ページ6

その辺のお店を見るために廊下を歩く。

一番前を凛と真琴。

その後ろを宗介とAと遙。

そして最後尾を渚と怜が歩いている。



凛「御子柴部長がやんなきゃ退部させるっつうんだぜ。」

眉を顰めながら話す凛の言葉に真琴が眉を下げながら笑う。

真「ふふっ、凄いねぇ」



怜「美味しいですか？」

先ほど買ったチュロスを食べている渚に怜が話しかける。
すると渚は頷いてから怜にチュロスを差し出した。

渚「うん！はい、怜ちゃん！」

それを怜は一口食べた。



それぞれ会話をしているのに、Aを挟んで両サイドにいる人物たちは口を開くことなく歩いているだけ。

Aも渚と一緒に買ったチュロスを食べながら歩いているだけだった。



すると突然渚が声を上げた。


渚「わぁ！あれ美味しそう！」


凛「そいつは鮫柄名物のフカヒレ？マンだ。」


真「何で疑問形…？」



みんな立ち止まってそのフカヒレ？マンを見つめる。
渚は「一つくださーい！」と買いに行った。


『わ、私も食べたい！』


Aも買いに行こうと足を動かせば、ガシッと肩を掴まれた。

ビックリして振り向けば、宗介がAの肩を掴んで見下ろしている。


宗「まだ残ってんだろ。それ食べ終わるまでダメだ。」


『うっ…』


そう言われてしまえば動くことができずに、まだ半分ほど残っているチュロスを急いで食べる。


宗「そんな急いで食うなよ。」


『だって、早くフカヒレマン食べたい！』


凛「フカヒレ？マンな。」


細かいことを言っている凛を無視して最後の一口を宗介の口元に近付ける。
すると宗介は呆れた顔で小さく息を吐いてからそれを食べた。


『私も一つくださーい！』


一個のフカヒレ？マンを持った渚と入れ違えるようにしてAも買いに行った。

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