4.クワガタカフェって? ページ5
凛「おし、そろそろ着替えに行こうぜ。」
宗「ああ。」
休憩の時間になるので、凛と宗介は制服に着替えるらしい。もともと制服だった私はどうしようかと思いながらオムライスの最後の一口を食べた。
宗「A、ここで待ってろよ。」
『えー、先にハルたちのとこ行ってちゃダメ?』
宗「ダメだ。」
『一人で待ってるの暇なんだもーん。』
そう言うと宗介が「ほら。」と私の掌に飴玉を三つおいた。
宗「それ舐めてる間に戻ってくっから。ちゃんと味わって食えよ。」
『…三つじゃすぐ無くなっちゃう。』
そう言うとさらに二つ追加された。
___…
五つ目になる飴玉をコロコロと口の中で転がしながら、ぼーっと壁に貼ってある紙を眺めて二人を待つ。
宗「A、行くぞ。」
着替えて戻ってきた宗介が私を呼んだのを確認して、最後の飴玉をガリッと噛んだ。
凛「何個食ったんだ?」
『…3?』
宗「嘘だな。」
『5。』
正直に言えば二人に呆れた顔をされた。
宗「歯磨きちゃんとしろよ。」
『うん!毎日ちゃーんとしてるよ!』
にーっと歯を見せながら笑えば、宗介は少しだけ眉を下げながら笑ってわしゃっと頭を撫でてくれた。
凛「待たせたな、お前ら。」
机を四つくっ付けて作ったテーブルに座る岩鳶メンバー四人に声を掛ける凛。
けれど私の目には机の上に上半身を乗り上げハルの手を握っている百にしかいかなかった。
渚「ああ!宗ちゃん!Aちゃん!」
渚の声でやっと百から視線を外す。
宗「宗…ちゃん?」
渚の呼び方に顔を歪める宗介。
そんな宗介を凛が面白そうに笑っていた。
凛「愛、百。お前らも休憩入っていいぞ。
百「マジっすか?!愛先輩!クワガタカフェ行きましょう!クワガタカフェ!」
クワガタクワガタと連呼しながら愛を押して行く百。
私は宗介の袖をちょいちょいと引っ張った。
宗「ん?」
『クワガタカフェって何?』
宗「クワガタがいるカフェなんじゃねえの?何だよ、行きたいのか?」
『ヤダよ、気持ち悪いじゃん。』
そんな会話をしていると凛が口を開いた。
凛「んじゃ、俺たちも行くか。」
『えっ?!クワガタカフェ?!』
凛「ちっげーよ!!」
真「相変わらずAは天然だなぁ…』
『私天然じゃないよ!』
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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です!続き作って欲しいです!!! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です!!宗介推しなので幸せです!!! (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです!!! (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです!いっきに全部読みました!ありがとうございます! (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです! 引き込まれます。できれば続編を読みたいです! もし作ったら教えてください!! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2016年4月1日 23時