20.怜ちゃんのメガネ ページ21
鮫柄ちゃんの着ぐるみを着た渚を追いかけてきた怜。
あまり使われていない建物に入り込み、その廊下を歩いていた。すると明かりのついた部屋のドアが開いており、そこから鮫柄ちゃんの一部が見えていた。
隠れているとけれど見えていることに気づいていない渚に、怜は小さく笑いそっと近づく。
怜「まったく…ツメが甘いですよ渚くん…」
怜が鮫柄ちゃんに近づいた瞬間、凛とAが怜を呼ぶ。
『怜ちゃん!』
凛「フェイクだ!怜!」
二人の声とほぼ同時に、怜の後ろのドアから渚が飛び出し目の前の怜を撃った。
渚「ごめんね…怜ちゃん」
打たれた衝撃で怜のメガネが外れ地面に転がる。
怜を撃った渚に向かって水鉄砲を打ちながら、凛が倒れた怜に近づく。
凛「怜!おい、しっかりしろ!」
『あちゃー、怜ちゃんやられたか…』
ぐったりとして倒れている怜を凛が抱き起こす。
凛を追いかけてくるようにAも怜に近づいた。
怜「すいません…凛さん、Aさん。僕としたことが…ぐはっ」
血のように水を吐き出す怜。
『え、怜ちゃんいつ口に水入れてたの?』
凛「怜!もう喋るな!」
怜「後は…たのみ、まし…た。」
チーン、と気絶する怜。
凛「れぇーーーい!!!」
『え、このゲームってこんなにリアルにやらないといけないの?』
凛「許さねえ!よくも怜を騙しやがったな!お前の仇必ずとってやるからな!」
そう言って渚が逃げた方にかけていく凛。そんな凛をAは動かず見送った。
『…全部無視された。』
怜「あの…Aさん行かないんですか?」
『もうあのテンションの凛にはついていけないよ〜』
そう言ってポケットから棒付きキャンディを取り出し口に入れるAを怜は苦笑しながら見ていた。
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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です!続き作って欲しいです!!! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です!!宗介推しなので幸せです!!! (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです!!! (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです!いっきに全部読みました!ありがとうございます! (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです! 引き込まれます。できれば続編を読みたいです! もし作ったら教えてください!! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2016年4月1日 23時