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15.胃袋ブラックホール ページ16

貴「はあぁ…」



二度も水を被った貴澄はトボトボと一人で歩いていた。



すると木の下にあるベンチに座っている女の子を発見した。



後ろ姿からAだと確信した貴澄は、その女の子に近付く。
そしてぽんぽんと肩を叩いた。




『んぐ?!』



バッと振り返った女の子は予想通りA。
けれど彼女の口は何か入っているようで、ハムスターのように両頬いっぱいに膨らませていた。



貴澄は彼女の両手を確認する。
左手には普通のより明らかに多い焼きそばがはいったパック。そして右手には、先ほど出会った幼馴染たちと同じように水鉄砲が握られていた。



貴「やぁ、A!相変わらずよく食べてるね!」



そう話しかけるも、Aはモグモグと口を動かしているだけ。

飲み込むのを待とうと思った瞬間、貴澄の顔面に再び水がかかった。



貴「ちょっと!何で?!」



ギュと目を瞑りながらそう言う貴澄。

そこでやっとAは口の中の焼きそばを飲み込んだ。



『久しぶり貴澄!今のは挨拶だよ!』



貴「絶対嘘だよね?!」



『まぁまぁ、落ち着いて座って話そうよ!』



そう言いながらAは再びベンチに座って焼きそばを食べ始める。



貴「いや、話そうよって…Aは焼きそば食べてるじゃん。」



口を尖がらせながら貴澄もAの隣に腰掛けた。



『もう終わった!』



貴「ええぇっ?!」



バッとAの手元を見れば、先ほどまであれだけ入っていた焼きそばは綺麗さっぱり無くなっており、パックだけが残されていた。


貴「なんなの本当に。もう胃袋どうなってんの?!」



『いやぁー、もう一人前貰えば良かった。』


貴「A、コワイよ。」

16.天然?馬鹿?→←14.悪い。狙いがそれた。



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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です!続き作って欲しいです!!! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です!!宗介推しなので幸せです!!! (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです!!! (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです!いっきに全部読みました!ありがとうございます! (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです! 引き込まれます。できれば続編を読みたいです! もし作ったら教えてください!! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アコ | 作成日時:2016年4月1日 23時

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