8話 ページ9
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tkn「いよいよですね…」
『そんなに緊張するものなんですか？』
俺にとってはいよいよ…って程でもないが今日から3日間文化祭で、今は登校中会った美兎サンと見事に飾り付けされた教室で話をしている。
少し視線を横に向けると引きつった口元が見える。髪に馴染んでいる黒のうさぎ耳カチューシャも強張っているようにも見えてくる。
いつも堂々としてるイメージだったが緊張もするんだな。
『美兎サン』
tkn「何でしょう…ﾝ"ｯ」
『んは、美味しいですか？』
ちょっとぐらいならバレませんよ、と話しながら隠れて魔法で剝いたりんごを美兎サンの口に押し込む。
tkn「美味しい…ですけど一言言いましょう？」
『緊張はほぐれたでしょう？』
tkn「やだもうこの子イケメン…」
『しっかりしてくださいね？学級委員サン。』
そう言うと「任せてください」と敬礼をしてくる美兎サン。やはり頼りになる人だ。
sin「はようござぁーす…」
ssk「朝早すぎるわ……って学級委員長とAさんやないですか〜！おはようございますー！」
2人であくびをしながら教室に入ってくるのを見ると何時もより相当早く起きたようだ。
あれから2人とは朝に「おはよう」と挨拶を交わすぐらいには仲良くなり先週にはファストフード店に引きずられて連れて行かれた。
『おはようございます。はい、2人にも』
手出して、と言うと2人同時に首を傾げそれぞれ両手を前に出してくれる。
その手の上にパンダと幽霊(風)のカチューシャを置くと「おぉ!!」と朝とは思えない目の輝きをする。
気に入ってもらえたのなら良かった、という意味を込め美兎サンと目を合わせてクスッと笑う
sin「このリボンもいい！めっちゃかわいい〜」
tkn「そうなんです!!そのリボンはクラスでお揃いなんです!!」
熱弁を振るう美兎サンとそれを興奮しながら聞く唯華サンを横目に咲サンがカチューシャをつけ「似合ってる？」と聞いてくる
『はい。やっぱり咲サンはパンダですよね』
ssk「えっ、なんで？」
『"笹"木さんですし、リュックにパンダのキーホルダー、付いてますし。』
ssk「よう見てんなぁ…」
『はい、トモダチですから』
ssk「……そっかぁ、友達なんよね」
『違いましたかね、トモダチじゃなかったら……知り合い…？』
ssk「はぁ…無自覚たらし」
さっきまで高かったテンションは急降下していた咲サンだった。
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現実逃避中のツバメ(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます！更新頻度は低いと思いますがこれからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2月20日 20時) (
レス) @page3 id: 4a39f56e37 (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い！！！更新楽しみにしてます！！ (2月19日 14時) (レス) @page4 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：現実逃避中のツバメ | 作成日時：2024年2月10日 21時
