7話 ページ8
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机いっぱいに並べられた獣耳付きカチューシャ犬、猫、兎……と種類は豊富。
tkn「世の高校生達はTシャツを揃えるけど私達はカチューシャを揃えてみようと思って…！」
こんな目を輝かせそう言ってくる美兎サンを否定するわけにもいかず一緒に悩み始める。
決めかけたときにやっぱりこっちが良いかも、でもやっぱり、のような感じになっているときにガラガラと扉が開く音がした。
そちらを見てみると
knmc「委員長、先に僕帰りますけど。」
よく見る顔が覗いていた。
tkn「え、嘘。もうそんな時間?!」
knmc「とっくに部活は終わってるんですけど、実行委員大変すぎない？」
ムスッとしたいつもよく見るのとは打って変わって困り眉で心配したような表情で向かってくる剣持クン。
カチューシャに気づくといつも見る表情になる。
knmc「…なんですか、これ。」
tkn「あ、そうそう。逆張りして私達のクラスではカチューシャを揃えてみようと思って！」
knmc「なんなんだその逆張りの方法」
なかなか鋭いツッコミをするなぁ、と思いながら剣持クンの左手に握られたカチューシャを眺めながら会話を聞く。少し心が暖かくなった…気がする。
tkn「Aさんと話していてもなかなか決まらないから…剣持さんはどう思います？」
knmc「え？全然気づかなかった…。初めまして、剣持刀也です。」
『こちらこそ初めまして、Aです。』
knmc「…？よろしくお願いします、Aさん。」
なんか異変察知しちゃってない？剣持クン。内心動揺しながらも笑顔を向けていると気の所為だとでも思ったのか美兎サンとの会話に戻った。
途中美兎サンがカチューシャは剣持クンにもつけるかも、と言うと「全部却下!!!!!!」とキレていた
実際その大声があげられるまで半分寝ていた俺は目覚まし代わりに起きることができ「おはようございます」と見た目清楚美少女に挨拶までされてしまった
…時計を見れば完全下校の時間ギリギリだけど。
『もう帰らないとじゃないですか、？』
knmc「ぇ、やば！」
tkn「早く帰りましょう!!」
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校門まで来れば見事に全員帰り道は別らしい。
美兎サンは足早に帰って行ってしまった。
つまり剣持クンと2人きり…ってこと。
『じゃあ、また。』
knmc「はい。また明日」
『いい夢見てね、剣持クン。』
knmc「は、？」
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現実逃避中のツバメ(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます！更新頻度は低いと思いますがこれからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2月20日 20時) (
レス) @page3 id: 4a39f56e37 (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い！！！更新楽しみにしてます！！ (2月19日 14時) (レス) @page4 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：現実逃避中のツバメ | 作成日時：2024年2月10日 21時
