15話 ページ17
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『うっわ…そういえばそうだったなぁ〜って。』
転移魔法をかけようとするも80%程完了したときにキャンセルされる。
そう、今回は狐の術で縛られている状況での魔法のため大方の魔法は制御されているのだ。
そんなことにも気づかず焦って逃げようとしている私。…とんでもなく阿呆である。
しかし、転移魔法を使えないと分かってもこの足を止めてはいけない。
だって今いるのは"にじさんじ"という魔物・魔族の依頼の対処などを行っている大きな事務所の中。周りから奇異の目を向けられていても後ろから追ってきている多くの足音は止まない。
kid「…もしかして今、Aさん転移魔法使えなかったりします?!」
『大正解！研究者クン！』
kid「それってやばくない?!!」
走りながらも後ろからかけられる声に返していると唐突に心配される。よっしゃきた、今チャンスだっ！的な感じだと思ったのだけれど。
『大丈夫だよ〜、死にはしない。』
kid「えっ！新情報…!!」
恐らく立ち止まりメモでも取り出したのだろう。後ろからは「甲斐田ァ!!」という怒りの声が聞こえる。
後ろからの気配は消えたから研究者クンは先頭で走っていたのだろうな。
『転移魔法がダメならば…』
転生？
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えっと…ここはどこかな
knmc「Aさん！この、はなまるおばけっていう子可愛くないですか？」
…どことなく剣持クンに似ている気がしなくもないが、柔らかく笑うこの子に確信した。剣持クンだ。…いや剣持チャン？
いつまで経っても返答がない私に不安を感じたのであろう剣持チャンはもう一度名前を呼んでくれる。
『…かわいいね』
knmc「えっ!?Aさんこういうの分かってくれるんですね?!」
うん、120%剣持クンである。
その後も少しだけ雑談をしていると、この子の名前は剣持刀子といい、私は刀子チャンと同じ高校の同級生らしい。遠回しに聞けば魔族なんていないらしく一般的な生活を送っているのだとか。
情報を知ったとて私の使った魔法の加減的にもっても1日。だから徹底的に楽しもうと思う。
『じゃあ、刀子チャン。さよなら』
knmc「はい！バイバイ！」
軽く手を振りその場を去る。
…てか、転生はできるのに転移魔法使えないってなんなんだ。
狐も、まだまだである。
✌✌
「誰が命かける転生魔法使うって予想できるんすか…」
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現実逃避中のツバメ(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます！更新頻度は低いと思いますがこれからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2月20日 20時) (
レス) @page3 id: 4a39f56e37 (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い！！！更新楽しみにしてます！！ (2月19日 14時) (レス) @page4 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：現実逃避中のツバメ | 作成日時：2024年2月10日 21時
