10話 ページ11
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嫌な予感がする。
ドク、と大きく心臓が脈を打つ。この仮初の心臓もそろそろ限界を迎えそうである。
人間界はここまで聖の力が強いのか……恐らくそうではなく原因としては先程の魔物の片方がそのような力を持っていたりするのだろう。
あの一瞬で……なかなかの能力であることが分かる。
こんなことを右手を掴まれ、早足で引っ張られていながらも考えていたらその足が急に止まる。
『ぅおっ…』
顔を上げれば雲が一つも浮かんでいない蒼。
『文化祭をまわる、にしてはいいセンスをしているね。』
「Aさんに聞きたいことがあるんです。」
右手が解放され振り向きそう言う剣持クンに『勉強は教えるの下手だよ？』と言うと眉間にシワが寄せられる。
「単刀直入に聞きます。
＿＿＿＿＿＿あなた、誰ですか。」
『んは、誰でしょう？』
ふざけて笑ってみせると剣持クンの纏う空気が変わる。
…ここで俺を消すつもりなのだろうか。
ということは恐らく俺が人間でないことは分かっているのだろうが"A"であることは分かっていないのだろう。
だってこの子「A」にベタ惚れだもの。
…………そしてまた厄介な助っ人を呼んでいるな。
fsm「とやさん！どうしたんすか？あ！お化け屋敷クオリティ高かったッスね!!
…ってなんでこの人はここに」
『つい暇でね、きちゃった』
剣持クンに対する無邪気な視線とは打って変わり冷ややかな目をこちらに向けてくる。
初対面の方にもにこやかにするタイプじゃないっけ、君。…まぁ、しょうがないものか。
knmc「ガッくん…知り合いなの？」
fsm「ぇ゙っ…とやさんこの人のこと分かんないんすか、？」
knmc「分かんない…って僕初対面だし。」
fsm「あんなにいつもベタ惚れなのに…？」
knmc「は？…………………………
いや…だって、え？いや…でも前、は？え、A…？」
『ん、どうした。剣持クン』
knmc「あぁ…Aだ…。」
何故分からなかったんだ、と1人で膝から崩れ落ちている姿を見るとかなり落ち込んでいるようでどう対応したらいいか困っていると狐くんの狐耳のような髪がゆらり、と動いた。
fsm「あー…さっきのとやさんの声でろふまおの人たちとか諸々来てそうッスねぇ…」
ということはバッタリ…？
…それは避けたい
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現実逃避中のツバメ(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます！更新頻度は低いと思いますがこれからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2月20日 20時) (
レス) @page3 id: 4a39f56e37 (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い！！！更新楽しみにしてます！！ (2月19日 14時) (レス) @page4 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：現実逃避中のツバメ | 作成日時：2024年2月10日 21時
