BTS 短編集 (ページ20)

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JIMIN side

今日は部活ないし、帰るかぁ～

ん？

あれって、カンさんの部活の顧問じゃ？

顧問｢先生！カンさんのお母さんからカンさんが倒れたって連絡が入りました！｣

先生｢カンが、か、あいつ朝は元気だったんだけどな…｣

え？

カンさんが？あのうるさ過ぎるくらいの

カンさんが？

顧問｢◯◯病院に入院だそうです。｣

僕はいつの間にか、◯◯病院まで走っていた

もうひとり話を耳に入れた人がいたとも知らずに。

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TOYUN side

え？

Aが？

やだ！ヤダヤダ！

そんな簡単に

初めて出来た友達を！

無くしたくない…！

あれ、は？

パクさん？

彼は、◯◯病院へ、走っていった。

私がこの話を耳にしたことなど知らずに。

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JIMIN side

何故だろう。

ボクは、チュさんが好きなはずなのに

今、とてもカンさんのことが心配で

カンさんに会いたいと思ってしまう。

あぁ、そっか、僕、カンさんが来てから

楽しくなっていって、いつの間にか、1人じゃないって思えるようになって行った

僕、

カンさんが好きなんだ。

お母さんらしき人が個室からでてきた。

僕のこの恋は、叶わないから、

だから、まだチュさんが好きってことにさせてね、A。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

静かすぎて、もう死んでいるかのように感じる。

涙が出てきた。

『どなたですか？』

あなたに思いを寄せている、パク・ジミンです。

『カーテンの前でたってないで、私暇だから一緒に話しません？』

あともう少しだけ待って。涙が溢れて来るから。

『カーテンからじゃ影しか見えないんですよ？』

僕は、こんな下らない一方的に話している君の声でも、

落ち着いて、好きが深まって行く。

ようやく涙が拭けたところで

勢いよく、

思いっきりカーテンを開く。

ｼｬｯ

僕は少し戸惑った。

彼女の頭に包帯がまかれていたから

JM｢先生が倒れたって話してるの偶然きいちゃって、だからAが
心配で…。｣

って言っても、気付いてすら、くれないんだろうな。

『そんな事言ったら、私、パクくんの事、好きになっちゃうかもよ？』

なんでそんな冗談言うの？

僕、期待しちゃうよ？

まぁ、僕のことなんか眼中にもないだろうけど、でも

僕は君が好きだよ？

JM｢倒れたときでさえそんな冗談……。｣

『冗談なんかじゃないよ。』