【黒バス】赤司の相棒はバスケ選手ではない 4th～中学編～【男主】 (ページ8)

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出会い 3 ページ8

鷹海が指をさしたのは赤司の指にまかれた絆創膏

部活中に爪を割ってしまい、剥がれないようにと桃井に絆創膏を貼ってもらっていたのだ

その絆創膏はシンプルな肌色のものではなく、可愛らしい柄がプリントされたものだった

赤司「！ち、違うぞ！！これは…！」

『別に誰にも言わねぇよ』

赤司「違うんだ！！これは桃井が…！」

少し楽しそうに笑う鷹海を見た赤司は頬に熱が集まるのを感じた

これは、間違いなく楽しまれている

恥ずかしくなった赤司は絆創膏を剥がし、違うからな、と言った

鷹海は赤司がそこまで否定するとは思わず目を見開き、苦笑いを浮かべた

『折角保護してあんのに…』

赤司「からかわれるよりマシだ」

『…ったく、手貸せ』

赤司「？」

赤司が差し出した手を取り、鷹海は新しい絆創膏を貼った

少し過保護気味な叔父から、持ち歩くよう言われていたのだ

まさか自分以外の誰かに使うことがあるとは思いもしなかったが

赤司が絆創膏を剥がした原因が自分だと考えると、持っているなら貼ってやるべきだと思った

『ん、これで大丈夫か？』

赤司「あ、あぁ…」

綺麗に貼られた絆創膏を眺めてから、赤司は鷹海を見た

鷹海は首をかしげて赤司を見つめ返すと

赤司はにこりと笑って手を差し出した

『？』

赤司「鷹海、オレと友達になってくれないか？」

『…友達』

生まれてこの方まともに友達という存在は出来たことがなく

できるだけ人と関わらず、本の虫となっていた鷹海に対して友達になって欲しいなどと言うのは赤司が初めてだった

赤司と話していて嫌な気持ちにはならなかったし、楽しめているぐらいだった

鷹海は少し戸惑いつつ、赤司の手を取った

『…よろしく、赤司』

赤司「あぁ、よろしく」