2度目の遭遇 2 ページ4
先輩「じゃ、できるだけ早く来いよ!」
『はい』
ぽん、と鷹海の肩に手を置いて教室に戻って行った男をじっと見て
用を済ませた為戻ろうと思った鷹海は虹村の方を向いて口を開いた
『ありがとうございました
おかげで無事先輩に話を通せました
っと、お久しぶりです』
虹村「あぁ、2ヶ月ぶりか?
どうだ、部活の調子は、馴染めてるか?」
『楽しめてますよ
あの時修造先輩が話を通してくださったお陰で入部も滞りなく済ませられました
その節はありがとうございました』
ぺこりと頭を下げてまた頭を上げると
口元を隠して涙ぐんでる虹村がいた
なぜ涙ぐんでいるのまったく検討もつかず
鷹海の頭には『?』が飛び回った
虹村「お前は…ほんっとに…いいやつだ…!」
『はあ……』
こんなことで感動されるなんてバスケ部の1年ってどんだけやばい奴らなんだ
と鷹海は心の底から思った
助けて貰ったことで礼を言うのは当然のこと
ただそれに真顔では感じが悪いと笑顔ではあったが
鷹海にとって特別感動される行動をした気は全くない
普段笑わない分頬がつりそうな気分だが
『…頑張ってください…?』
虹村「おう…」
これを機に、鷹海の後輩らしい姿を見るために鷹海と関わる虹村の姿が目撃されるようになる
708人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Berose | 作成日時:2018年10月28日 0時