【黒バス】赤司の相棒はバスケ選手ではない 4th～中学編～【男主】 (ページ22)

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巻き込み2 ページ22

黄瀬が鷹海を連れて撮影現場まで行くと、待ち構えていたスタッフは鷹海を見ておぉ、と声を漏らした

これまで鷹海の見た目に関して特筆されることは無かったが

鷹海は黒い髪に青い瞳、水泳部らしからぬ白い肌

鍛えられた肉体はほっそりとしつつも筋肉はしっかりと付いており

黄瀬と並んでも文句のない美形であった

目をギラギラとさせたスタイリストに車に連れていかれた鷹海を見送り

黄瀬は撮影のテーマに目を通していた

今回のテーマは「イケメン男子の休日の過ごし方」

女子向けの雑誌である今回はかなり夢を持った撮影である

スタイリスト「お待たせー！！」

スタイリストに連れられて車から降りてきた鷹海は髪をセットして軽くファンデーションを付けられただけにしてはかなりの変化を見せていた

ギャラリーもザワザワとしていて、鷹海はすごく嫌そうに眉間にシワを寄せると

スタイリストに眉間を突かれて苦笑いを浮かべた

黄瀬「鷹海っち、わかってはいたつもりっスけど…」

『なに』

黄瀬「すっげぇイケメンっスね！！！」

『はあ？』

何を言ってるんだこいつは、という目で黄瀬を睨んだが

黄瀬は気にもとめずニコリと笑ってカメラの前へと鷹海を連れていった

早速始まった撮影はずっと仏頂面の鷹海に苦戦した

しかしそのにこりともしない表情もまたいいかもしれないと気づき始め

クール系男子として鷹海を扱うようになるとどんどんと撮影は進んで行った

カフェでの撮影に入り、黄瀬と鷹海は各々好きなように過ごしていて欲しいと言われた

2人のカフェでの自然な過ごし方をカメラに収めていくのだ

黄瀬はそれでも自分のイメージを考えた行動を取った

鷹海は読書を始めたが、近くのテーブルに居た幼い女の子が鷹海のテーブルに近寄り覗き込むと

栞を挟んで、どうした？と女の子に向かってふわりと笑った

カメラマンはその笑顔をすかさず写真に収めた

その写真はかなり好評で、雑誌の1ページを占領することになった