出会い case.Kuroko&Kise&Murasakibara&Midorima ページ12
この4人と鷹海との出会いは、バスケ部によるプール練習でのことだった
黄瀬が赤司と仲がいいと聞いていた鷹海を挑発した挙句赤司を怒らせて練習増加の刑を受けている時
黒子はバテていた
黒子「…はぁ………はぁ……」
『おい、大丈夫か?』
黒子「っはい…すみません、扇がせてしまって…」
『あ?…あぁ、んなこと気にすんな』
日陰で横になっている黒子の世話を赤司から頼まれ
水分を取らせたり目に冷たいタオルを被せたり仰いでやったりしていた
鷹海のテキパキとした対応で、黒子の体調は回復に向かっていた
一旦休憩となり、赤司を初めとした面々が黒子を取り囲むように集まってきた
赤司「調子はどうだい、黒子」
黒子「はい、もう大丈夫です」
赤司「鷹海」
『脱水量が多い、目もまだちゃんと焦点が合ってないし、もう少し休ませたい』
赤司「…わかった
今日は手探りの練習だから特にノルマもない、無理しないでしっかり休め」
黒子「ありがとう、ございます……」
赤司が鷹海を完全に信頼しているような態度に周りにいた緑間たちは目を見開いた
いつもなら赤司の判断と黒子の意思で練習に参加させるところを鷹海の判断に頼った
この行動はかなり驚くべきことである
緑間「…赤司、いったいどうしたのだよ」
赤司「どうしたとは?」
緑間「いつものお前なら自分と黒子の考えのみで判断していたのだよ」
赤司「いつもとは練習が違うからね、それに、鷹海の言葉は信用に値するよ」
緑間「ふん、そうか」
緑間からの敵対心むき出しの目に鷹海は戸惑っていた
鷹海にとって緑間は特に危険な人物だと認識していなかったため
なぜそこまで敵対心を見せつけられているのか不思議でならなかった
しかし、答えは単純であった
鷹海はテストで緑間とよく2位を奪い合っていたからだ
緑間も決して鷹海を嫌っている訳では無い
それどころか尊敬している部分すらある
部活も真面目に参加し、態度も優秀、才能を持て余そうとしているわけでもない
しかし、ライバルとして認識しているため、少なからず敵対心が湧いてくるのである
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作者名:Berose | 作成日時:2018年10月28日 0時