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出会い caseAomine ページ11

このふたりの出会いは、学校のプールだった

季節が夏に入ろうとしている頃

青峰は毎日が暑苦しくて仕方がなかった

珍しく部活がなく、市民プールにでも行こうとしていたその日

青峰の耳に飛び込んできたのは水しぶきの音

委員会によって桃井がいないため、制止するものがない青峰を動かすには充分だった


青峰「っおーい!!!」


プールから上がった男を見つけた青峰は大きな声で話しかけた

男はマネージャーからタオルを受け取って顔を拭いながら声のするほうを見ると、僅かに眉間に皺を寄せた

その男こそが、鷹海である



青峰「ちょっと入れてくれよ!暑くて仕方ねぇんだ!!」

『…いや、知らねぇよ』

青峰「いいだろ!邪魔しねぇから!!」

『はぁ……涼しくなったらさっさと帰れよ』

青峰「おうっ!!」



バタバタとプールの更衣室に駆け込んでいく青峰を鷹海は冷たい目で眺めていた

マネージャーである島倉茜は鷹海からタオルを受け取りながら顔をのぞき込んだ



島倉「…A、いいの?」

『ダメだって拒否した方がめんどくさい』

島倉「ふふ、確かにそうかも」



少し楽しそうに笑う島倉に鷹海は首をかしげつつ、再びプールに入った

今日の必要な練習は済ませていた鷹海は、広いプールを好きなように泳ぐ

ずーっと空を眺めながら浮いている時もあれば

ただひたすらに泳いでいる時もある

そんな鷹海を眺めるのが、島倉の楽しみでもあった


青峰「うぇーい!!!!」


市民プールに行くつもりだった青峰には水着もタオルもあった

着替えを終えた青峰は真っ直ぐに走ってきてプールに飛び込んだ

大きな音を立てて水しぶきが上がり、ちょうど顔を出していた鷹海に直撃した



『…てめっ、やりやがったな…?』



前髪をかきあげて青峰を睨んだ鷹海はそのままもう片方の手で青峰に水をかけた

もちろん、顔面に向かって



青峰「うおっ!!んだよ!やるかー!!!」



プールでテンションが上がっている青峰にとって鷹海からの嫌がらせは楽しくて仕方がなかった

それから青峰と鷹海の水の掛け合いは部活の顧問が覗きに来て呆れて声をかけるまで続いた




この日以来、青峰はプールを避暑地として扱うことになる

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作者名:Berose | 作成日時:2018年10月28日 0時

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