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私が、煙弾銃を打つ前に大きな傘が飛んできた。見覚えのある傘の中から細身で長身の男性がぬるりと出てくる。
「お前か」
「范無咎さん……」
傘から出たのは白黒無常の黒色。范無咎さんだ。この人は足が早くて厄介。私は踵を返して走り始めるけれど彼は頭が良い。行きたいルートを傘で行けないようにしたり、行けると思ったところに不意打ちでベルを置いてきたり。
つまりとっても苦手だ。とはいえ謝必安さんになったらそれはそれで厄介。とりあえず一度も攻撃を受けないことが重要だ。
しかしそうもいかない。後ろから迫る范無咎さんに気を取られすぎて正面に出された傘に気が付かず謝必安さんに変わった瞬間に殴られた。
1度殴られてしまうと狩られやすいらしい私は本当にすぐ二発目をくらった。
思わずしゃがみこみ頭を抱えると身体がどんどんと溶けるような感覚にみまわれた。みるみる謝必安さんの表情が強ばるのがわかる。この場所は遊園地。徒歩で納棺場所を探し当てるのは大変だろう。
私はカールさんの、納棺した棺から出てくることが出来た。
「……ありがとうございます。カールさん」
「いえ、あの。手当……しましょうか」
「えぇ、お願いします」
酷く打撲した箇所を彼に差し出すとカールさんは丁寧に丁寧に包帯を巻いていく。人と話したり人と触れたりするのが苦手な彼だが、ゲームに必要なことは嫌々ながらしてくれる。だから嫌いでは無い。
「これで、大丈夫だと思い、ます」
「ありがとうございます。ちゃんと動きます。あとはこれ、ナワーブからの伝言が書いてあるのであとで見てやってください！じゃ！」
預かっていたメモを押し付けて私は彼と拒否を離れる。私と一緒にいる空間もあまり得意でないだろうから安心して解読できる環境をつくってあげなくてはならなかった。
「サベダーさんからメモ、ですか。何も書いてませんがね」
「なんか言ったー？」
背後で声が聞こえた気がして振り返るとカールさんがビクッと肩をはね上げた。その後ブンブンブンと音がなりそうなほど勢いよく首を横に降っている。
なにもない、ってことなんだろう。
私は障害物の少ない開いた箇所の暗号機で解読を始める。私ならどんな事があっても逃げ切れる可能性が高いだろうからここが一番よく回す暗号機だ。
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とびこ(プロフ) - 焼きそばパン粉さん» めっちゃ嬉しいです！最近全体的に更新滞ってましたがまた機会を見つけて作ろうと思います！ありがとうございます！ (5月31日 22時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - ここまで一気見しましたが、とてもおもしろい物語でした！特に女性ハンターやサバイバーとの絡みがとても好きで、ハンター問わずの女子会とか飲み会とかもっと見たいなと思っていたんです！もし、作者様のお時間がお有りでしたら、番外編！とても楽しみにしています！ (5月29日 15時) (レス) @page45 id: a4641315f9 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 毎パートコメントいただけて嬉しかったです。ずっと応援していただいてありがとうございます！次に行くか続編に行くかまだ決め兼ねているのですがそう言っていただけるだけで嬉しいです。 (2023年4月26日 8時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 完結してる！おめでとうございます！別の小説とか書くのであれば応援してます！ (2023年4月26日 6時) (レス) @page45 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» いつもコメントありがとうございます！！頑張ります！ (2023年4月14日 20時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年4月13日 6時
