イナズマイレブン ☆エリアの騎士～エイリア学園編～☆ (ページ9)

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第9話　イナズマキャラバンページ9

「瞳子君……円堂君達を頼む。情報は、随時イナズマキャラバンに転送する」

「おねがいします」

「イナズマ、キャラバン……?」

話がどんどん進んで行くなか、
守が首をかしげながら呟いた。

～･～･～

そして再び響木さんに案内され、別の部屋の扉を開く。

中は真っ暗だったが
途端、ある一点にライトが照らされた。

「「「おぉぉ!!」」」

照らされた場所を見て、
驚きの声をあげる仲間達。

「あっ! どうして……?」

キャラバンに近寄って守が言ったのは、
そのキャラバンにサッカー部の看板が乗っていたからだ。

「ここは言ってみれば新しい部室……だったらコイツは必要だろうが」

響木さんがそう言いながらニッと笑った。
キャラバンの運転は古株さんがするらしい。

「しっかりな、皆」

「はい、監督!」

響木さんの言葉に、
全員が表情を引き締める。

「お前達はきっと、エイリア学園に勝てる。俺はそう信じているからな」

「「「はい!!」」」

響木さんに返事をして、次に守が叫ぶ。

「行くぞ、みんなー!!」

「「「おぉ!!」」」

～･～･～

すぐさまキャラバンに乗りこんだ私達は、
シートに座ってベルトをした。

隣には有人が居る。

「イナズマキャラバン、発進スタンバイ!」

瞳子さんが声を上げて言う。

「イナズマキャラバン!」

「「「発進!!」」」

守達も元気よくノリよく声をあげて言っていた。
もっとも、一部は黙ったままの者ももちろん居たが。

私はその中の一人だった。

町へ出れば、みんながみんな

それぞれの思いを心に抱えて窓の外を見たり、
自分の手を見つめたり、じっと前だけを見据えていたり。

一方の私は気楽にしていて、窓から見える景色を眺めて楽んだ。

予感をしていたわけではないけど
これから起こるかもしれない、嫌なことのために。

～･～･～

そうして、問題の奈良鹿公園前まで来た。
そこまでは良いのだが……警察が通行止めをしていて通れない。

今、監督が警察に必死で説得しているが
通れそうな気配は見られなかった。

「中には入れそうもないでヤンスねぇ」

「ここまで来て門前払いかよ……」

栗松君と染岡君が嘆く。