イナズマイレブン ☆エリアの騎士～エイリア学園編～☆ (ページ7)

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第7話　新監督の…… ページ7

「これは……! 理事長!」

開いた扉の先に待っていたのは、雷門理事長。

そして理事長の背後にあるモニターの明るさが入って、
私はやっと落ち着きを取り戻してきた。

「君達だけでも、無事でよかった……!」

「「「……?」」」

「もはや一刻の猶予もない。奴等はこれからも
破壊活動を続けることだろう……」

「なんとしても欠けたイレブンを集め、
地上最強のサッカーチームを作らねばならんのだ」

「地上最強のサッカーチーム……?」

守が理事長の言葉を繰り返し呟いて。
その中、仲間達は顔を見合わせて頷く。

その様子を見た私は、守に歩み寄り、肩にポンと片手をおいた。

それに反応した守は、仲間達の方を見て
全ての状況を把握しニッと笑う。

「そして、あのエイリア学園を倒す為には……」

「理事長、俺達にやらせてください!
俺達がやりますッ! みんな、やろう! 日本一の次は、宇宙一だ!」

「「「おーうッ!!」」」

盛り上がる中、響木さんが口を開く。

「準備が出来次第出発だ。円堂、A、頼んだぞ」

「「えっ?」」

「頼んだぞって、監督は……?」

素っ頓狂な声をあげた私と守に、
監督に問う風丸君。

「俺は行かん」

「「「えぇぇ!?」」」

皆が叫ぶので、唯一叫んでいない
私が少し浮いた気がした。

「響木監督には、私から頼んであることがあるのだ……
これもエイリア学園と戦うのに必要なことでな」

「そんなぁ……! じゃあ俺達、監督なし!?」

守をはじめに、仲間たちが焦って
響木さんに共に行くように説得しだす。

響木さんにも重要な役割を任されているのだろう。
無理に止めるのは良くない。

……けれど、確かに監督がいないのは少し心許無い。
チームがバラバラになってしまう可能性だってある。

「心配するな」

響木さんがそう言うので、考え込んでいた私は顔をあげた。

丁度その時エレベーターの方から
扉が開く音が聞こえて、私達は一斉に振り返る。

そこに立っていたのは、大人の女性だった。

「紹介しよう。新監督の吉良瞳子君だ」

「「「えぇぇぇ!?」」」

「……ちょっとがっかりですね、理事長」

長い髪を後ろへはらいながら言う。
その一言で、守達の表情は一変した。