もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

＊ ページ28

Aside






『俺は、そらるさん頑張りすぎだから休めー！ってしょっちゅう思う』



『うらたさんに共感。まふもそらるさんもいつか倒れちゃうぞ〜♪』



『あはは……僕は頑張らないといけないので！そらるさんはこうやって弱音を吐かないといけない時もあるんですよ！』






そらるさん抜きで会話した。何とか、丸く収まりそらるさんの今までのモヤモヤは多分解決した。私が言ったこと全部自分にブーメラン刺さってるみたいで冷え汗が出てきたり。うらたさんは9:00から声優のお仕事で居なくなり、そらまふが残った。今思ったけど、まふが話を全部聞いてたってことは私が自分で、まふと距離縮めるとか聞かれてったことでしょ？！



そう思うと、止まらず私の顔が赤みを帯びていく。







『熱でもあんのか？』







そらるさんが手を伸ばして私の額に手を当てた。自分のおでこと比較しているけど、私別に熱ないからね。と、内心ツッコミを入れた。まふが少し拗ねているような雰囲気を纏っていた。え、可愛いんだど……。まふの反応が可愛いので少し悪戯を仕掛けた。







『そらるさんまだ、涙拭き取れてませんよ？』







自分の指でそらるさんの目尻にまだ残っている涙を拭き取るとそらるさんに私が触れた事に嫉妬したのかムスッと分かりやすい表情をした。そらるさんも横目でまふの反応に気付いたのか私の悪足掻きに協力してくれた。まふの表情は段々とイラついてきているし寂しいって体をしゅんとさせている。どこぞの小動物よ。







『そらるさ〜ん、中庭行きたいので一緒に行きましょ〜！』



『俺が見るからまふはもう帰っていいぞ！』



『もう、そらるさんばかりずるいですよ！僕も、Aと二人っきりになりたいんですよ！さっきから意地悪しないでください！』



『バレたか〜』



『じゃ、俺は帰るとするか。』








そう言って、そらるさんは帰って行った。









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