7話 ページ7
＊
残りの種目を終え誰が消される(除籍される)のかと＿＿ほぼ全員がその誰かを確信をしていたが＿＿ドキドキしながら結果発表を待つ。何とか復帰した爆豪の隣は変わらずAが居る。
「ちなみに除籍はウソな。」
「！？」
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」
1拍置いて緑谷たちは叫ぶ。推薦入試の八百万は初めからウソだと思っていたようだ。Aから除籍処分の対象であろう緑谷が相澤のお眼鏡にかなったため除籍は居ないかもしれないと聞いていた爆豪は特に驚きもしなかった。映し出されたホログラムには上から2番目の位置にAの名前が、4番目に爆豪の名前が載っている。
「俺の勝ちだな。」
「次はねェ。」
「また成長期でも来るか？」
「あァ"！？」
未就学児から小学校卒業までほぼ全ての物事において競い合ってきたAと爆豪。その結果は大抵が引き分けかAが1歩リードしていたが先に成長期の来た爆豪がそれからはAより勝ち数が多くなっていた。しかし中学3年間でグッと伸びたAは今や轟と同じかそれより高いくらいだ。つまり爆豪よりも背が高い。
身長を揶揄うAに爆豪は怒鳴ったが個性を発動したり手を出すようなことはしなかった。代わりに鬼のような目付きでAを睨んでいる。Aは怖〜いと大袈裟に反応し、また1つ爆豪の皺が増えた。
そこに明るく元気な声が近付く。声の主はAー！とAに勢い良く飛び付いたがAの体幹はぶれない。突然の出来事に爆豪がギョッと親友の背にしがみつくピンクの腕を見た。
「お疲れ様〜Aが2位だなんて初めて見たよ、さすがユウエイ！」
「あ？あー、中学じゃあずっと1番上だったな。あの万能個性、何でも作れんのかな。」
「作りたいモノの分子構造とか分かってたら作れるらしいよ。本人が言ってた。」
その情報にAは何を思って万力や大砲の勉強したんだと尋ねたくなった。誰だっけ、ヤオヨロズ？更衣室への道を芦戸を背負いながら歩く。随分と身長が高く胸が大きい女子生徒だったのは覚えている。
「ね、相変わらず友達作るの早いね。ずっと一緒にいるじゃん。」
ソフトボール投げで指を怪我した男子生徒に突っかかっていたツンツン頭と仲良さげな姿はこの体力テスト中何度も見ていた。今も不機嫌なヤンキーのように歩く爆豪を芦戸は不思議そうな目で見る。芦戸の知るAはこのような強い性格の人物と共にいないからだ。
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緑猫(プロフ) - 東雲さん» 大変遅くなりました…！コメントありがとうございます！そろそろ続編解禁ですね。不定期更新ですが気長にお待ちいただけると幸いです (2020年5月10日 20時) (
レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - お話の方とても面白かったです！続編の方楽しみに待ってます。 (2020年4月28日 17時) (レス) id: 69e2a17ecb (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - カナデさん» ご指摘＆コメントありがとうございます！申し訳ございません、修正させていただきました。飄々とした子を目標としているのでそう捉えられていてニヤニヤしております。不定期更新ですので気長にお待ちいただけると幸いです (2020年3月14日 21時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 23話が２つあって、24話が抜けてますよー笑。夢主くんかっこいいですね！いつも応援してます。更新頑張ってください！ (2020年3月14日 16時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 黒武さん» ご指摘＆コメントありがとうございます！あまりのいい加減さに自分でも吃驚しています…修正させていただきました。お気に入り登録とても嬉しいです！！続編は50話まで解放した後下書きを外しますのでお待ちください！ (2020年3月5日 5時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2020年1月10日 16時
