39話 ページ39
＊
「今度は殺すぞ…平和の象徴オールマイト。」
クラスメイトたちの協力のもと応援を呼びに行った飯田が教師たち(プロヒーロー)を連れて帰ってきた。流石に無理だと判断した死柄木は黒霧のワープで逃走する。
飛び出したものの折れた足を庇って着地ができない緑谷は勢い余って地面にぶつかる＿＿と目を瞑ったがAに右腕を掴まれ難を逃れた。礼を告げて地に足をつけた緑谷はズキズキと痛む足に呻き声を漏らす。見兼ねたAが素早く緑谷を横抱きにした。
「Aくんが居なければ僕は……何も…出来なかった…」
痛みを食いしばるようにAの胸にしがみついて涙を流す緑谷をAは撫でた。オールマイトの事情を知らないAは最後に飛び出した緑谷に疑問しかない。No.1がいるのに足を折ってまで危険に身を投じる必要はあったのか。生徒(お前)に何が出来たのか。
「そんなことはないさ。」
答えたのはオールマイトだった。Aの胸から顔を上げてAの肩から緑谷はマッスルフォームからトゥルーフォームに身体から煙を放出しているオールマイトを見る。
「あの数秒がなければ私はやられていた…！また救けられちゃったな。」
緑谷の目から鼻から水分が溢れた。
「無事で…良かったです…！」
「…あ、オールマイトも怪我してるんだっけか。」
「ア"！！いいいいいいいや！！？怪我してない！！ダイジョウブ！！大丈夫だから！！」
オールマイトに背を向けていたAがふとなんでこっち向いてんだと振り返ろうとすると、緑谷が物凄い挙動でそれを止める。
「？いや怪我してなくてもなんで背ェ向けてんだか。」
「オアーーー！！！！！」
「うおっ！」
折れた指を無視して緑谷は咄嗟に振り返ったAの目を両手で塞いだ。『何かある』とバレてもおかしくない言動だが知られてしまうと本当に不味いので緑谷の判断にオールマイトはホッと胸を撫でる。『何か』があるのは完全に知られてしまったが。
姫抱きにした緑谷から両目を塞がれているAという不思議な光景に離れた場所にいる爆豪たちはアイツら何してんだと白い目で見ていた。
「出久お前。」
「ごめん！けど、」
必死に言い訳を考える緑谷とオールマイトだがどれだけ頭を捻っても頭の良いAを納得させられるようなものは焦っていることもあり出てこない。そのうえ怪我はないかと駆け寄ってくる切島の姿もあり緑谷は詰みを確信した。
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緑猫(プロフ) - 東雲さん» 大変遅くなりました…！コメントありがとうございます！そろそろ続編解禁ですね。不定期更新ですが気長にお待ちいただけると幸いです (2020年5月10日 20時) (
レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - お話の方とても面白かったです！続編の方楽しみに待ってます。 (2020年4月28日 17時) (レス) id: 69e2a17ecb (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - カナデさん» ご指摘＆コメントありがとうございます！申し訳ございません、修正させていただきました。飄々とした子を目標としているのでそう捉えられていてニヤニヤしております。不定期更新ですので気長にお待ちいただけると幸いです (2020年3月14日 21時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 23話が２つあって、24話が抜けてますよー笑。夢主くんかっこいいですね！いつも応援してます。更新頑張ってください！ (2020年3月14日 16時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 黒武さん» ご指摘＆コメントありがとうございます！あまりのいい加減さに自分でも吃驚しています…修正させていただきました。お気に入り登録とても嬉しいです！！続編は50話まで解放した後下書きを外しますのでお待ちください！ (2020年3月5日 5時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2020年1月10日 16時
