13話 ページ13
＊
「今どこに住んでんだ。」
波乱の1日目を終えた学校からの帰り道、Aと爆豪は連絡先を交換していた。当時小学６年生だった2人は携帯を持っておらず、3年間ほぼ音信不通だったのだ(というのも親同士が所謂ママ友だったからである)。
「◯◯方面に2駅行ったとこ。駅近のアパートで一人暮らししてる。」
「2駅か。」
「ウチ来る？なんもないけど。」
爆豪の家とは方面が違ったが2駅で駅近なら今から行っても昼ご飯には余裕で間に合う。爆豪は携帯で時間を確認して少し考え込んだ。積もる話はたくさんある。なんせ3年ぶりなのだ。
「次の休み。」
「おっけ。」
突然家に行って部屋が汚いか確認してやるのも良いがどうせAのことなので綺麗だろうと爆豪は知っている。数時間で話は終わらないし、兎に角今日は疲れた体を癒したかった。タフネスが売りの爆豪だが慣れない環境下で個性を使用したことと、早速明日から始まる授業に備えたい。
何なら土曜日に来て泊まっていくかと提案したAに爆豪は寝るとこあんのかと問うと布団があると返ってきた。
「泊まる。」
「ラジャ。」
駅までの道のりを今までの隙間を埋めるように話し続けた。もしこの場に爆豪の中学時代の同級生が居れば誰だお前と爆豪に問い詰めていただろう。2人の話題は尽きることなく、また時折笑い声も響いていた。
「勝己ー昼どこ？」
次の日。午前の必修科目や英語等の普通の授業を受け、漸く訪れた昼休みに教室に緩やかな空気が流れる。英語ではプレゼントマイクが授業をしていたが声量とテンションが激しいだけで普通の授業だった。初回の授業ということもあり中学校の復習からでAは少しつまらなく感じていた。
「食堂。」
クックヒーローのランチラッシュが作る多種多様な一流の料理を安価で頂けるのも雄英の魅力の一つであろう。一人暮らしをするAは折角だからと曜日毎にお弁当の日と食堂の日を決めていた。今日は食堂の日だ。
爆豪と授業の感想を言い合いながら昨日配布された校内図を片手に大食堂へと向かう。Aと爆豪は手分けして席の確保と昼飯購入に別れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緑猫(プロフ) - 東雲さん» 大変遅くなりました…！コメントありがとうございます！そろそろ続編解禁ですね。不定期更新ですが気長にお待ちいただけると幸いです (2020年5月10日 20時) (
レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - お話の方とても面白かったです！続編の方楽しみに待ってます。 (2020年4月28日 17時) (レス) id: 69e2a17ecb (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - カナデさん» ご指摘＆コメントありがとうございます！申し訳ございません、修正させていただきました。飄々とした子を目標としているのでそう捉えられていてニヤニヤしております。不定期更新ですので気長にお待ちいただけると幸いです (2020年3月14日 21時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 23話が２つあって、24話が抜けてますよー笑。夢主くんかっこいいですね！いつも応援してます。更新頑張ってください！ (2020年3月14日 16時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 黒武さん» ご指摘＆コメントありがとうございます！あまりのいい加減さに自分でも吃驚しています…修正させていただきました。お気に入り登録とても嬉しいです！！続編は50話まで解放した後下書きを外しますのでお待ちください！ (2020年3月5日 5時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2020年1月10日 16時
