2話 ページ2
＊
「担任の相澤消太だ。よろしくね。」
黄色い芋虫もとい1年A組の担任が挨拶をするとクラス中が"コレ"が！？と内心叫んだ。雄英高校の教師はみなプロヒーロー、しかし相澤と名乗った小汚い男性に全員見覚えがなかった。とりあえず席に着けという相澤の言葉に立ちっぱなしだった緑谷たちは座席表を見て着席する。
教室にいる全員が席に着くと2つ空席があることに気付いた。遅刻？まさか、倍率300を乗り越えたエリートが入学初日にそんなことあるわけがない。寧ろ広すぎる校内で迷子になっていると言われた方が納得する、と緑谷は鞄を机に掛けながら考える。空席に疑問を持つ者は他にもいたようで黙ってはいるものの視線がそこに向いていた。
「名字と芦戸のことなら連絡が来ている。恐らくもうすぐ到着するだろう。」
見兼ねた相澤が寝袋から取り出したバインダーに挟まれた紙に貼ってあるメモを見ながら説明をする。ある"3名"を除いたクラスメイトたちは名字と芦戸という生徒が何らかの事情で遅れてしまい学校に連絡をしたのだとまだ見ぬ2人に思いを馳せた。驚くなよ、担任は寝袋から出てきたぞ。その"3名"は聞き覚えのある名前にまさかと思い当たり、そのうちの赤髪の1名はうわあと手で顔を覆った。
相澤の言葉通り、それから1分も待たずに教室の後ろのドアが音を立てずに開かれた。
「すみません！遅くなりました！」
「すみません。」
話し中であればと静かに開けたドアから入ってきたのは芦戸とAだ。走ってきた2人だがAは汗1つかいていなかった。対して芦戸は汗だくだ。
顔をあげない2人に相澤は連絡来てるし問題ない、朝からお疲れ様と労うと席に着かせた。お咎めがなかったことに芦戸はホットすると張り付くカッターシャツを摘んで肌から離す。ポケットから教室に入る前にAから渡されたハンカチを取り出して周りの邪魔にならないように最小限の動きで顔の汗をふいた。なんで同じ距離を同じスピードで走ったのに余裕顔なんだと芦戸はAに頬を膨らませる。
漸く全員が揃ったことを確認して相澤は寝袋から体操服を取って次の指示を出した。
「早速だが体操服着てグラウンドに出ろ。」
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緑猫(プロフ) - 東雲さん» 大変遅くなりました…！コメントありがとうございます！そろそろ続編解禁ですね。不定期更新ですが気長にお待ちいただけると幸いです (2020年5月10日 20時) (
レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - お話の方とても面白かったです！続編の方楽しみに待ってます。 (2020年4月28日 17時) (レス) id: 69e2a17ecb (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - カナデさん» ご指摘＆コメントありがとうございます！申し訳ございません、修正させていただきました。飄々とした子を目標としているのでそう捉えられていてニヤニヤしております。不定期更新ですので気長にお待ちいただけると幸いです (2020年3月14日 21時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 23話が２つあって、24話が抜けてますよー笑。夢主くんかっこいいですね！いつも応援してます。更新頑張ってください！ (2020年3月14日 16時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 黒武さん» ご指摘＆コメントありがとうございます！あまりのいい加減さに自分でも吃驚しています…修正させていただきました。お気に入り登録とても嬉しいです！！続編は50話まで解放した後下書きを外しますのでお待ちください！ (2020年3月5日 5時) (レス) id: 3889cacc49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2020年1月10日 16時
