短編小説（BIGBANG）2 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:8,275 hit

いつか…③-you ページ3

急に静かになって、寂しいなぁって
玄関で見送っていると

『Aヌナ、寂しいって思ってる？』
玄関のドアが閉まるのと同じタイミングで
後ろからテソンに抱きしめられる。

「うん。楽しかったから…」
言い終わる前にテソンにお姫様抱っこされて、
歩き出す。

『ボクも寂しいな…大変だったけど。
Aヌナと毎日、子ども達の
笑い声を聞きながら過ごすのもいいなぁって』

よいしょっと寝室のドアを開けて
ベッドに降ろされる。

『Aヌナ。今日は、ありがとう。
助かったよ。ボク1人だったら、無理だった』
ベッドに押し倒され、テソンが跨る。

「あのー、テソン？」
状況を飲み込めず、テソンを見上げると

『やっと、Aヌナを独り占め出来る』
おでこをくっつけて、嬉しそうに笑うテソンが
可愛くて…

「テソン…」
頬を両手でつつんで触れるだけのキスをしてみた。

『もー、Aヌナー！』

「私も、テソンを独り占め出来るなぁって。
子どもが出来たら、独り占め出来なくなるか
ら、私はまだ先でいいかなー」

『A…』

「はい」

『どうして…そんな可愛いこと言うかなぁ』

テソンのキスが降ってくる。
はじめは触れるだけのキスだったのが
息が苦しくなるほど深くなる

｢ん …… はぁ… 」

甘く溶けそうなキスに脳が麻痺するような感覚になる。

『ヌナ…子ども、いつか欲しいなぁ。
それまでは、2人でイチャイチャしよーね』