巳波の双子の姉は作曲家(アイナナ×うたプリ) (ページ6)

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「あ、はい。分かりました。」

電話を切ると
この間作ったQUARTET NIGHTを
4人に聞いてもらうために
打ち合わせに持って行った。

「おはようございます」

聞いてもらうための最終調整と
準備をしていると
続々と4人が集まってきた。

嶺二:後輩ちゃんの作った
RISE AGAIN反響良かったから
楽しみにしてるんだよねー！

藍:月明かりのDEAREST、
曲が綺麗だって言ってた。

わいわいと口々に話し始める
4人の言葉を聞いて安心した。
そんな4人を止めるのは
ちょっと申し訳ないけれど
今日は曲を聴いてもらいたい。

「これ、聴いてもらえますか？」

そう言ってQUARTET NIGHTをかけると
今までのが嘘のようにシンとして
曲に集中してくれた。

私はこの曲の前にユニット曲を
2曲とポワゾンKissを作っていた。
ポワゾンKissはまだCD化はされていないけれど
一瞬流れたその曲は
Disc化を望むファン等の声が
多く聞こえていた。

カミュ:これなら歌ってやらないこともない。

嶺二:うんうん、いいね！！

好感触でまたほっと
胸をなで下ろす。

及第点だけど、と素っ気なさそうに
言う藍くんも修正点やアドバイスをくれた。

4人の言葉はそれぞれでも
褒めているのには変わらないと言うことは
QUARTET NIGHTの
専属作曲家になってから気付いたことだった。

蘭丸:A、これからいけるか？

「はい、空いてます」

私は準備をしてから
先に行った蘭丸さんとの
打ち合わせに向かう。

『白羽さん』

エレベーターを待っていると
隣に来た一ノ瀬さんに声をかけられた。

「これからお仕事ですか？」

トキヤ:ええ、あなたもですか？

2人でエレベーターに乗ると
自分の行きたい階数を押す。

A:ちょっと打ち合わせがあって。

それだけ言うと
沈黙が続く。
打ち合わせ室の階に着くと
お先に、と一ノ瀬さんと別れた。