5 ページ5
【折り紙】
*
A
「五条が最近めっちゃ優しいんだけど何事?」
夏油
「悟、やっと接し方がわかったんだな。」
家入
「ここまで長かったな。」
A
「なんかいつもの五条じゃないと言うか…。」
「逆に不気味なんだけど。」
私の分の飲み物たくさん買ってきてくれたり。
五条のスイーツ食べても怒らないどころか、もっと買ってくるし。
呪具重いからって持ち物持ってくれるし。
怪我したら普通に心配してくる。
前の意地悪な五条どこいった??
家入
「優しいならいいじゃん。」
A
「いや、まあ、うん。」
「いいんだけどさぁ…。」
「なんか、なんか違和感が凄いというか…。」
なんか前と違って調子が狂うのだ。
その態度の違いが本当に、私の事が好きだと言うことが感じられてむず痒い。
五条
「A、はい。」
「今日の分の婚姻届。」
A
「だから要らんて。」
*
部屋の机を見るとため息が出る。
どっさりと積もったそれは今日で何枚目になったんだか。
今日の分を上に置き、ふといい事を思いついた。
1枚手に取り、うろ覚えの薔薇を紙で折る。
立体的なのが可愛いそれは何年ぶりに作ったので、少し歪んでしまった。
小さい頃、折り紙が好きで良く遊んでいた。
それを机の端に追いやり、また新しく作り始める。
もし、もしも。
私が五条を好きになったら、五条が今までくれた婚姻届で折ったこの薔薇の花束をあげよう。
A
「………まあ、もしも、ね。」
*
603人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mito | 作成日時:2022年1月27日 2時