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【マジかよ五条】
*
A
「五条〜、何度言っても書かないって…。」
ここ数日、毎日のように婚姻届を渡してくる五条にげんなりしていた。
要らないと断ると子犬のようにシュンとした悲しそうな顔をする五条。
その顔をされると何だかとてもいたたまれなくなる。
だから、断れずに何だかんだ毎日貰っていた。
ここまで来ると貰っとくだけなら、まあ別にいいかと思えてくる。
やばいな、考えが五条に毒されてる怖。
A
「五条ぉ、これもう部屋にめっちゃあるんだけど…。」
五条
「だから何だよ。」
机に顎を乗せて上目遣いにこちらを見てくる五条。
顔の良さを自覚しているであろうそのポーズに思わずため息が出た。
A
「…マジでどうしたの。」
「変だよ、五条。」
五条
「傑達がそうしろって言ったから。」
A
「あー、当たって砕けろって?」
「でもさー、それだと五条が私の事好きってなるよ?」
「揶揄うならもっと別の理由をーー
五条
「悪いかよ。」
別の理由を考えなよ。と、言おうとしていた口が止まった。
驚いて思わず五条を凝視する。
五条
「好きになったら悪いかよ。」
そう言って、五条は私から視線をズラした。
小っ恥ずかしい事を言った癖に恥ずかしそうな素振りなんて全く無くて、またからかわれたのかと思った。
A
「あのさぁ、五条ーーー
横を向く五条に一言文句を言ってやろうと口を開いて、思わず止まった。
五条、耳が真っ赤だ。
A
「………まじかぁ…。」
そんな五条を見て、思わず両手で顔を覆った。
A
「五条ぉ…。」
*
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作者名:mito | 作成日時:2022年1月27日 2時