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【謝罪】 真希side
*
なんだコイツ…!
コイツ速ぇ!!
私の頬のすぐ横をAの拳が掠った。
術式がねぇし、私みたいなフィジカルギフテッドでもねぇのになんで、なんでこんな力があんだよ!
何とか応戦するも、防ごうと構えた呪具を掴まれ、それごと後ろに放り投げられる。
崩した体勢の私にAが素早く懐に入ってきて、襟元を掴まれ勢い良く地面に倒された。
五条
「はーい!そこまで〜。」
A
「…ふぅっ!」
パンダ
「…マジか、真希が負けたぞ。」
狗巻
「おかか…。」
*
A
「真希ちゃんごめんね、大丈夫?」
地面に寝転ぶ私を心配そうな顔で覗き込んでくるA。
真希
「…お前、なんでそんな力あんだよ。」
A
「私、術式無い代わりに呪力量が多いの。」
「五条さん曰く、僕と同じぐらいだって。」
「だから、呪力操作を鍛えてこうなったんだ。」
眉を下げて、ごめんね。と申し訳なさそうに謝るAにすっかり毒気が抜けた。
コイツもコイツなりに苦労してたんだな。と今更ながら当たり前の事を思った。
真希
「……悪かったな。」
A
「え?何が?」
真希
「………何でもねぇ。」
A
「変な真希ちゃん。」
真希
「誰が変だオイ。」
A
「あ!乙骨くんだ!!」
真希
「話を聞け話を。」
A
「乙骨くーん!!」
私をガン無視して、いや憂太しか目に入ってねぇのか。
Aは憂太目掛けて一直線に走って行った。
さっきまで組手してた奴とは別人なんじゃねぇかと、その背中を見てしみじみ思った。
そして、変なAに好かれた憂太に対して同情した。
*
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mito(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございます! (2022年1月15日 22時) (レス) id: 3ad122fd55 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - これからも頑張ってください。応援してます! (2022年1月15日 21時) (レス) id: 469aaa5758 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - さいっこうです!里香ちゃんの可愛らしさと乙骨君のカッコよさが改めて分かる小説でした!! (2022年1月15日 21時) (レス) @page10 id: 469aaa5758 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - きむちさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2022年1月11日 22時) (レス) id: 3ad122fd55 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ななさん» はじめまして。コメントありがとうございます。あまり書かない感じの小説なのでそう言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますのでお楽しみ下さい。 (2022年1月11日 22時) (レス) id: 3ad122fd55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2022年1月11日 16時