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【覚悟】 五条side







A
「当主の座を譲って頂きました。」



??
「なんだと!?」



??
「何をして当主の座を奪ったのやら…。」



A
「特に何もしてませんよ。」
「元々言われてたので、なっただけです。」



Aはそう言って面倒臭いと言わんばりにため息をついた。

実際、Aは元々家を継ぐ予定だった。
それは術式の有無関係なしに、彼女の祖父が当主だったからだ。
彼女の両親は他界していて、叔父や叔母などA以外に当主の血が繋がっている者がいなかった。
でも、術式を持たない者は当主には認められないとか言う奴らが鬱陶しくてAは家を捨てた。
捨てて僕のいる五条家に助けを求めて飛び込んできた。

そんなAが家に戻り、祖父に頭を下げて当主の座を貰った。

上層部を前に隣に立つ小さな少女は16歳とは思えぬ程の覚悟と、毅然とした態度。



A
「乙骨憂太は特級に戻します。」
「私、○○家当主の私が命をかけて約束します。」



五条
「同じく五条家当主の僕もね。」
「両家の当主からの意見は無視できないでしょ?」




A
「彼を特級に戻し、1つでも多くの呪いを祓います。」
「呪術界の役に立てるように○○家が手助けします。」



??
「綺麗事をベラベラと…。」
「口だけの者はいくらでもいるのだぞ小娘。」



A
「縛りを結んだって構いません。」
「乙骨憂太は○○家が預かります。」







Aの毅然とした態度に圧倒されたのか、上層部はしぶしぶだが了承した。



五条
「腕大丈夫?」



手首に残された真っ赤な痕。
縛りを結んだ後、忘れないようにと上層部に入れられた呪いの刺青。



A
「まぁ、うん。」
「これで乙骨くんを助けられたなら安いもんよ。」



その刺青を包帯でぐるぐる巻きにして隠したAはいつもようににっこりと笑った。



A
「さ、教室戻ろ。」
「あー、乙骨くんの顔が見たいな〜。」
「乙骨くんに癒されたいよ〜。」



乙骨
「…Aさん?」



A
「乙骨くん!わぁ〜!会いたかったよ〜!」
「私の想いが通じたんだね!?」



乙骨
「えっ?」



A
「え?」



乙骨
「あ、Aさん着物なんだね、珍しいなぁ。」



A
「あー、うん、着物。」
「…似合わないでしょ。」
「よく七五三か?って言われるし…。」



乙骨
「え?似合ってるよ。」
「Aさん凄く可愛いと思うよ?」



A
「……ほんとそういうとこ。」



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mito(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございます! (2022年1月15日 22時) (レス) id: 3ad122fd55 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - これからも頑張ってください。応援してます! (2022年1月15日 21時) (レス) id: 469aaa5758 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - さいっこうです!里香ちゃんの可愛らしさと乙骨君のカッコよさが改めて分かる小説でした!! (2022年1月15日 21時) (レス) @page10 id: 469aaa5758 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - きむちさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2022年1月11日 22時) (レス) id: 3ad122fd55 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ななさん» はじめまして。コメントありがとうございます。あまり書かない感じの小説なのでそう言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますのでお楽しみ下さい。 (2022年1月11日 22時) (レス) id: 3ad122fd55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2022年1月11日 16時

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