３０.通された先は社長室 ページ30
受付に行くと、流れるような速さで私はある部屋に通された。
「おはよ。今朝ぶりだね」
「お、おはようございます…」
なんでだろうと言っては失礼にあたるから言わないが、私が対面したのは大野さんだった。
どうやら仕事をしていらっしゃるらしい…。
櫻井さんが見たら喜びそうだ。
「あ、なんでいるんだって思ったでしょ？」
「い、いいえ！そんなことは一瞬足りとも」
「思ったでしょ？」
「…はい。ほんの一瞬だけ思いました」
あぁ、何を言われるんだろうと諦めかけた時、室内に響いた笑い声。
ん？なんで笑ったの？
私何かおかしなこと言いましたっけ？
「いやー、かわい子ちゃんみたいな正直な人初めて見たよ」
笑いのツボは私の言動で、今も少しツボってらっしゃる。
でも、それはすぐに納得出来た。
社長ともなれば、見え透いた嘘を見抜きながら生きていかなければならないのだろう。
わかりやすい媚びにまみれた世界で、私のような人間はきっと珍しい。
「んふふ(笑)かわい子ちゃんの悩める姿も可愛いのね」
大野さん自身の額を指さし、おそらく寄っているであろう私の眉間のしわを指摘する。
「ありがとうございます。この花瓶に生けたのでいいですか？」
「うん、そうだよ」
わざと仕事の話にそらすも、
「クールビューティなの？(笑)」
と楽しそうに会話を試みてくるので
「いいえ、違うと思います」
とだけ返しておく。
そしたら彼はやっぱり少し笑って
「なるほーどね(笑)」
と一言残してパソコンをカタカタ打ち始める。
やる気スイッチの入り方はやや不明だが、仕事の邪魔をしゃちゃ悪い。
心の中で仕事モードに切り替わったのだろうと、私も口を閉じた。
「だからなんだろうな…」
しかし、そんな呟きがもれたことも知らず私は作業に没頭していた。
社長室のドアをノックされるまでは。
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光和(プロフ) - kah0july13さん» ありがとうございます。その時が来たらまたお知らせします！お話を進められるよう頑張りますね！ (2018年2月15日 23時) (
レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - 光和さん» ぜひぜひ二宮さんサイドよろしくお願いします！がんばってください！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
光和(プロフ) - kah0july13さん» こちらこそはじめまして。照れながら読んで頂けて私も書きがいがあります！翻弄している二宮さんは罪な男です(*ﾉωﾉ)ｷｬ二宮さんサイドもまた面白いですよ( *´艸`)いつか書ける日が来たらいいなと思ってます。ありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年2月13日 17時) (レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - (続けてすみません！)いつか二宮さんサイドでも書いてほしいなぁと勝手に思ってます(〃艸〃)ﾑﾌｯこれからの更新も楽しみにしてます！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - はじめまして！いつも二宮さんの惚れっぷりに照れながら(←？)読ませていただいてます！私の中では初めて読むタイプの二宮さんで、｢何か裏が？それとも純粋に？｣なんて毎日ニノさんの心のうちを考えるのが楽しいです！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光和 | 作成日時：2018年2月5日 4時
