１９.違う人 ページ19
しばらく黙り込んでしまった私に
「どっか気に入らないとこある？」
問いかけてきた彼。
「いえ！むしろ好きです」
「え？ホントに？」
綺麗で穏やかな目がまん丸に見開かれた。
その瞳で移した世界が、彼の手で描かれていく。
生み出された線も描かれた世界も好きだと思ったから
「はい、凄く好きです」
再び率直な感想を伝えると彼の顔がふにゃんと綻ぶ。
絵を描く時の真剣な表情と、素の嬉しい時の表情。
なにこのギャップ萌え…。
「大野さん、あんまりウチの店員誑かさないで」
「潤ちゃんは厳しいね」
「誰が潤ちゃんだよ！」
オーナーと大野さんの掛け合いが始まる。
この手のパターンがオーナーに多いのは気のせいだろうか…。
「智くん、何してんの…?」
しばらく成り行きを見守っていた櫻井さんが口を開いた。それはそれは呆れた目で大野さんを見つめている。
そんな目をものともしない彼は大物感が漂っていた。
「偶然、翔ちゃんがお店に入って行くのが見えたから、おいらも入ってみた」
「だろうね！そんな気はしてたよ…」
「そんな怒んなくても」
「あんたが仕事溜め込んでるのに、ウロウロしているせいでしょう！」
「ちゃんと外でやってるよ」
前々から何を言っても無駄だと分かりきっている様な櫻井さんが、そこでブツっと会話を切る。
どうやら、大野さんという人は自由奔放というのが正しいようで…。
「ねぇ、そこのかわい子ちゃん」
大野さんが誰かを呼ぶ。
え？誰のこと？
ガッツリ私のことを見てるのは気のせいだよね？
「…キョロキョロしてる君のことなんだけど」
あ、私のことだったみたい…。
「だから、誑かすのやめろって」
「この花ちょうだい」
「俺のこと無視かよ！」
大野さんの瞳に映らないオーナー。
やっぱりさっきから何処と無く誰かと重なる。
親戚かなんかの類だろうか…。
「えー、こんなかわい子ちゃん放っておくわけにはいかないよー」
そう思っていたら彼はオーナーに答える。
彼とは違ったみたいで、何故か私はそれにホットした。
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光和(プロフ) - kah0july13さん» ありがとうございます。その時が来たらまたお知らせします！お話を進められるよう頑張りますね！ (2018年2月15日 23時) (
レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - 光和さん» ぜひぜひ二宮さんサイドよろしくお願いします！がんばってください！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
光和(プロフ) - kah0july13さん» こちらこそはじめまして。照れながら読んで頂けて私も書きがいがあります！翻弄している二宮さんは罪な男です(*ﾉωﾉ)ｷｬ二宮さんサイドもまた面白いですよ( *´艸`)いつか書ける日が来たらいいなと思ってます。ありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年2月13日 17時) (レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - (続けてすみません！)いつか二宮さんサイドでも書いてほしいなぁと勝手に思ってます(〃艸〃)ﾑﾌｯこれからの更新も楽しみにしてます！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - はじめまして！いつも二宮さんの惚れっぷりに照れながら(←？)読ませていただいてます！私の中では初めて読むタイプの二宮さんで、｢何か裏が？それとも純粋に？｣なんて毎日ニノさんの心のうちを考えるのが楽しいです！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光和 | 作成日時：2018年2月5日 4時
