１１.オーナーは過保護 ページ11
「相葉くん来てたんだ」
「うん、ちょっと近くを通ったから」
だんだん私の方へ歩いて来るオーナー。
その足音に気付いて、彼は何事もなかったように立ち上がった。
「あ、お邪魔してまーす」
昨日の今日で普通にオーナーと喋ろうとする彼。
人懐っこいのか。
図々しいのか。
私にはまだ分からない。
「いらっしゃ…じゃねぇよ。なんでいるんだよ！」
「Aちゃんに会いに来たに決まってるでしょ？」
「ウチの店員口説くなよ。え？なにその、Aちゃんって」
あぁ、始まってしまった…。
終わりの見えない論争。
雅紀くんを見れば、あー…なんて顔をして苦笑い。
「そんなの距離を縮めるためですよ」
「ダメ。お前はアイツをちゃん付けで呼ぶな」
嫌ですよ。と和也さんが真顔で言っている。
両者一歩も譲らないので、ついには、こちらへ話を振ってきた。
「本人が不快じゃないならいいですよね？」
おっと、オーナーの目がキラン…じゃなくてギランと光る。
なんてことだ。
私は何を答えれば正解なんだ！
「えっと…その、ですね」
冷や汗をかきながら、目を泳がせてしまう。
二人の目が私の言葉を急かす。
どうしようかと頭の中でぐるぐる考えていると、ちょうどポケットのスマホが震えた。
ナイスタイミング！
私はちょっと失礼します。と一声かけると電話に出た。
「もしもし」
「もしもしAちゃん？俺です。櫻井です」
電話の主は、時々お花を買いに来てくださっている櫻井さんだった。
いつも爽やかな香りをほんのりと忍ばせてやって来る常連さん。
「いつもありがとうございます」
「いえいえ(笑)こちらこそお世話になってます」
櫻井さんの用件は、今度彼の母親が誕生日のようで何か感謝を込めた花束を送りたいという要望だった。
「すみません。本当は僕が直接伺うべきなのに…」
「いえ、大丈夫ですよ(笑)電話でも対応出来ますので」
徐々に電話に夢中になる私。
だから、勝ち誇った笑みを浮かべたオーナーと、不機嫌になってしまった和也さんがいたなんて知らない。
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光和(プロフ) - kah0july13さん» ありがとうございます。その時が来たらまたお知らせします！お話を進められるよう頑張りますね！ (2018年2月15日 23時) (
レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - 光和さん» ぜひぜひ二宮さんサイドよろしくお願いします！がんばってください！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
光和(プロフ) - kah0july13さん» こちらこそはじめまして。照れながら読んで頂けて私も書きがいがあります！翻弄している二宮さんは罪な男です(*ﾉωﾉ)ｷｬ二宮さんサイドもまた面白いですよ( *´艸`)いつか書ける日が来たらいいなと思ってます。ありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年2月13日 17時) (レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - (続けてすみません！)いつか二宮さんサイドでも書いてほしいなぁと勝手に思ってます(〃艸〃)ﾑﾌｯこれからの更新も楽しみにしてます！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - はじめまして！いつも二宮さんの惚れっぷりに照れながら(←？)読ませていただいてます！私の中では初めて読むタイプの二宮さんで、｢何か裏が？それとも純粋に？｣なんて毎日ニノさんの心のうちを考えるのが楽しいです！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光和 | 作成日時：2018年2月5日 4時
