【甘め】重めの悩み�◆� ページ37
「俺らしさってよくわかんねぇんだ。何が俺なんだろうって考えても考えても答えが出ないからさ」
だから、あの日、あたしが言った『自分らしく生きていいんじゃない？』って言葉にあんな反応したんだ。あたし何もわかってやれなかったんだな。
「そんで掲示板に老けたって書かれててさぁ…当たり前だろって思っちゃったんだよ。自分でこのキャラで売ってきたくせにさ？俺って嫌な奴だなって自己嫌悪」
「そんなことっ…」
無い、とは言えなかった。
「なァ睡、聞きたいんだ。俺って高校生の時、どんな奴だった？」
「そんな…」
全然変わっていないように思える。
子供っぽい笑顔も、お調子者なところも、優しいところも、全部。
「……いいんだ、ごめん睡。こんなこと聞いたって、俺がわかってないんじゃあ結局同じだよな。ありがと、睡、聞いてくれて。スッキリしたわ」
「…嘘よ」
「嘘じゃ…」
嘘じゃ無い、と言い切れず、影一郎は俯いた。
あぁそっか。こいつはいつもそうやって、苦しいものをしまって隠してきたんだ。
俯いたまま、影一郎は話し出した。
「相澤先生に言われたこと、本当はわかってるんだ。自分のやってることが信じられなくなったことだって何回もある。ちゃんとヒーローしてくださいって…そりゃあ当たり前のことだよなぁ…なんか俺、情けないよ……もう、ヒーローやめたい…」
両手で顔を塞ぎ、泣き出した。
堪え切れなくなったであろう涙は、指の間から零れて、影一郎のズボンにしみを作っていく。
「くっ…うっ…ぐっ…」
何も言葉をかけてあげる言葉ができずに、ただただ背中をさすってやることしかできなかった。
「あ……」
ふと、思い出した。
前にもこんな状況があった。
あの時は、中々思うように個性が伸びなくて悩んでた影一郎が泣いてて、その時もあたし何も言ってあげられなくて、こんな風に背中をさすっていただけだったんだっけ。
何にも成長してないなぁあたし。
でもあたし、あんたが泣いてるところはもう見たくないよ、影一郎。
「影一郎…」
「ごめっ…ん…あぁもう…本当…嫌に、なるよ…こんな俺…最低…で…大嫌いだ……」
オールマイトの言っていた通りだ。
青年期に子供らしくやってこなかったから、今アイデンティティの拡散が起きているのかもしれない。
自己嫌悪に苛まれてすすり泣く影一郎を見ていると、きゅう、と胸が苦しくなって、ごめんねと一言添えて。
抱きしめて、キスをした。
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JACK(プロフ) - 木綿豆腐の人さん» コメントしてみました間違ってたらすみませんw (2017年8月13日 12時) (
レス) id: 8f79e7693a (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - 木綿豆腐の人さん» 普通に入るだけで良いのですね！検索かけてみます！ (2017年8月13日 12時) (レス) id: 8f79e7693a (このIDを非表示/違反報告)
木綿豆腐の人(プロフ) - ああ、すいません！でしたら、どうしましょう…葉っぱ天国ってご存知ですか？そこに、「仲良し」というジャンルの項目があるんですよ。そこをクリックして、「jack様と豆腐の部屋」という名前でスレを建てておきますね。そこでお話しましょう！ (2017年8月13日 12時) (レス) id: 9b2e5e9898 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - 木綿豆腐の人さん» Twitterやっていないのですが…検索するだけでなんとかなりますでしょうか…？ごめんなさいSNS系はやっていなくて… (2017年8月13日 11時) (レス) id: 8f79e7693a (このIDを非表示/違反報告)
木綿豆腐の人(プロフ) - すいません。私何ぞが烏滸がましいですが、描かせて頂けますでしょうか。描かせて頂けるとのことでしたら、TwitterのＤＭでご相談を。木綿豆腐の人と入力すると、検索に引っ掛かると思われます。よろしくお願い致します！ (2017年8月13日 11時) (レス) id: 9b2e5e9898 (このIDを非表示/違反報告)
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