毒と痛みと愛情と(二期)。【死柄木弔】 (ページ33)

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Let's drink the tea together. ページ33

題名は本編には全く関係ありません。
死柄木弔は勝手にお茶して帰ってきます。

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2人は応戦しようとしてたみたいだけど、アタシが止めるよりも先に黒霧がワープゲートで止めてくれた。

「あなたが望むままを行うなら組織の拡大は必須。奇しくも注目されている今が拡大のチャンス」

その後に死柄木弔に耳打ちをしていたようだけどそこまでは聞こえなかった。

「……うるさい」と死柄木弔は黒霧から離れて、バーから出て行こうとする。

「どこ行く」とブローカーのおじさんが聞くけれど、それに対しても「うるさい！」と答えて出て行ってしまった。

「取引先にとやかくいいたかないが…若いね、若すぎるよ」

「殺されるかと思った！」「気色ワリィ…」と口々に2人は非難するけど別に嫌いじゃないから許す。

「返答は後日でもよろしいでしょうか？彼も自分がどうすべきかわかっているはずだ…わかっているからこそ何も言わず出て行ったのです。オールマイト、ヒーロー殺し、もう二度、鼻を折られた。必ず導き出すでしょう、あなた方も自分自身も納得するお返事を」

黒霧のかっこいい言葉で話し合い幕が閉じた。

「ねえ違うのよ、みんなわかって！弔君は、可愛いのよ。ねえ聞いた？"うるさい！"って可愛すぎたわよね？ね！？ねえ！？黒霧さんそうよね！」

「え、えぇ、そうですね…ですがまぁ…敵連合の頭としては…可愛いではいけないのでは？」

「いいの！弔君はどんどん成長するんだから」

それはなんとなく確信していた。
これまでもそうだったように。

何だか視線を感じると思ったらさっきの女子高生がキラキラした目でこちらを見ているのだった。

「カァイイ！あなたカァイイね！！お名前は？何ていうの？カァイイねぇ！私あなたみたいにカァイイ子大好き！」

早口でよくわからないが「カァイイ」という単語を繰り返しているのはわかった。
手を握られている、近い。

「アタシは叢雲業。あなたこそとっても可愛いわ、ヒミコちゃん」

「わぁ！かるまちゃん！かるまちゃんにカァイイって言ってもらった！嬉しいです！」

「お友達になりましょう？ヒミコちゃん」

「本当ですか！なりましょう！なりたいです！」

握手して笑顔を浮かべるアタシたち。
ここはヴィランのアジトなのです。

「えっとそれから、荼毘さん？」

「何だ」

「よろしくね」

「ああ」

荼毘さんは短い返事だけれどちゃんと返してくれるから悪い人ではなさそう(敵ですが)。