黒霧と。 ページ18
バーに帰ってくると、死柄木弔は自室に向かうと言っていなくなった。
「あら？部屋ってどこにあるの？」
明らかにアタシが今朝来た道を通っていない気がする。
「…申し訳ございません。昨日と今朝は私がワープゲートを繋いでいました。別にこのドアと彼の部屋が繋がっているわけでは無いのです。嘘をついてすみません」
「え、でもアタシ朝もやみたいなの見えなかったけれど…」
アタシがそう言うと黒霧は声をあげて笑った。
「それは、2日酔いでフラフラしていたんでしょう。ちゃんと繋いでいましたよ」
「そうだったの…」
「それに昨日は、死柄木弔が私に繋ぐよう命じたのです。彼はそういうところがありますから理解してあげてください」
黒霧が優しく見えて、この人本当にヴィラン？と思ってしまう。
それも間違った常識なのだろう。
「じゃあどこにあるの？」
「そこまで遠くはありません。気になるなら今度ついて行ってみればよいでしょう。死柄木弔も貴女なら許すのでは？」
「え？」
「実際部屋に入れた人物ですしね」
やっぱりこの人優しい。そう思った。
昨日からアタシ、よく笑っている気がする。
中学時代はつまらなくてムカついて、ずっとイライラしてたけれど。
死柄木弔と黒霧と一緒にいて、普通の幸せな一般人から見れば狂気を感じることでも心地よく感じて楽しく感じて。
やっぱりアタシはヴィランに合っているんだ。
死柄木弔に近づけた気分で嬉しいと思った。
「弔君はどれぐらいで帰ってくるの？」
「死柄木弔は部屋に行ったら長い時間帰って来ませんよ。早くて今日の夜中になるでしょう」
「そこで何しているの？」
「…"先生"と話をされているのではないですか」
「先生…」
先生って誰なのかしら。
死柄木弔にとって、必要な人？大切な人？
その人が誰なのかはわからないけれど、少しいいなぁと思ってしまった。
あぁダメよアタシ。
求めすぎちゃ。
わがままは子供のやることよ。
餓鬼は嫌いって言われて終わり。
少しチクリと痛んだ胸を、満たそうと思って黒霧に頼んだ。
「ねぇ黒霧さん、少しだけお酒ちょうだい」
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JACK(プロフ) - 梨杏@ウオタミさん» コメントありがとうございます！！夢主との関係上個人的には20〜22あたりまでであってほしいと思っています！頑張りますありがとうございます！ (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏@ウオタミ(プロフ) - 弔さんの年齢気になりますよね！！更新頑張ってください！待ってます。 (2017年6月10日 19時) (レス) id: 91efdc15d9 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - RYEHLさん» ありがとうございます！その言葉すごく嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2017年6月4日 17時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
RYEHL(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください(￣▽￣) (2017年6月4日 17時) (レス) id: 6917c8daac (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - あのちゃむさん» ありがとうございます。弔さん口調が定まりませんが頑張ります！ (2017年6月3日 18時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
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