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叢雲業の秘密。(弔side) ページ21

俺はあの後自分の部屋に行って先生と話をしていた。

「弔。どうだい?彼女は」

「…変な奴だよ」

「ははっ…ちゃんと見てたぞ。そんなこと言って熱い口づけを交わしていたじゃないか…まさか…惚れているのかい?」

「は?…んなわけないよ先生」

先生に一部始終を見られていたことに落胆する。
前々から話していた業のこと。
業を加入させろと決めたのは先生だった。

「彼女の親はね…ヒーローだったんだ」

「…は?」

それから先生は業の生い立ちを話し始めた。









「君と違って、彼女は助けてくれないヒーローと言うよりも両親がヒーローだったからヒーローを憎んでいる…ヒーローを嫌う理由が異なるが…それでも彼女とやっていけるかい?」

「……」

「…弔。彼女に執着しすぎてはいけないよ。本来の目的を忘れて色恋に溺れるのは愚かなことだよ」

「はっ…そんなことあるわけっ…!」

弔。
先生は、君は僕の後継者だ、先生はそう言った。
あの子を利用するんだ。
君があの子に溺れてしまってはオールマイトなんか倒せはしない。
いつもよりずっと先生の言葉が耳障りに感じた。

自然と爪が首元を搔きまわす。

「図星なのかい弔。別に玩具にする分にはいいし君に溺れさせるのは大歓迎だ」

掻き毟る音が首から痛々しく漏れる。

「弔。期待してるよ」

そう残して画面が落ちた。





先生が言った通りだ。
溺れてはいけない、いけない。

ギリ、と歯が鳴る。

だいたい俺が結局のところはまだ15歳の餓鬼に溺れるわけがない。
興味はあるがそれ以上はない。
あいつは俺を好いているけどまだここにきて2日目なのにバカだなぁ。
先生の言った通りになるのは癪だ。
そんな愚かなことを俺がするわけないだろ先生。




無性にイライラしてマウスを握りしめると粉々に砕けてしまった。

コードネーム。(夢主sideに戻る)→←アタシの家庭。



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設定タグ:ヒロアカ , 死柄木弔 , 僕のヒーローアカデミア   
作品ジャンル:アニメ
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JACK(プロフ) - 梨杏@ウオタミさん» コメントありがとうございます!!夢主との関係上個人的には20〜22あたりまでであってほしいと思っています!頑張りますありがとうございます! (2017年6月10日 20時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏@ウオタミ(プロフ) - 弔さんの年齢気になりますよね!!更新頑張ってください!待ってます。 (2017年6月10日 19時) (レス) id: 91efdc15d9 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - RYEHLさん» ありがとうございます!その言葉すごく嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月4日 17時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
RYEHL(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください( ̄▽ ̄) (2017年6月4日 17時) (レス) id: 6917c8daac (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - あのちゃむさん» ありがとうございます。弔さん口調が定まりませんが頑張ります! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:JACK | 作者ホームページ:ないでござる  
作成日時:2017年5月31日 23時

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