宣戦布告の心操君 (内容変えました) ページ22
二日後の朝。
教室に入るといつもより明らかにみんなが騒いでいるような感じがした。
「……やっぱり普通はこうなるよね」
「……雄英襲撃？」
一昨日、私たちが帰った後に学校が休みになると連絡が入った。
美音と麗音に連絡をしたけど返ってこない。
「映…じゃあ美音と麗音は無事なのかな？」
「……うん、大丈夫みたいだよ！心配するなって連絡あった！」
あからさまに明るく振る舞った映。
じゃあ何で私には返信してくれないんだろう。
あぁダメ、考えちゃダメなんだよ。
だから私は何も言わない。
私はみんなに守られてるんだ。
守ってくれてるのに邪魔をしちゃいけない。
嘘は、わかってもわからないフリをする。
映は話題を変えて来た。
一昨日何を話していたか聞かれた。
もちろん聞かれると思っていたから、一昨日あったことを全部話した。
「優を驚かせようと思って言ってなかったんだ。僕も今回いい成績を残して…ヒーロー科に編入させてもらえることを狙ってる…ごめんね、黙ってて」
「そうだったんだ」
「それより優。心操君とかなり喋ったね？心操君笑ってたね！嬉しいよ！」
はは、と笑って私は思い出した。
胸があったかくなった時のあの感じ。
幸せで、あったかくて、でもちょっと苦しくて。
心操君の声が、耳元で聞こえればいいのに。
そんな風に思ってしまったり。
心操君の言動ひとつひとつに反応してしまう自分がいて。
まだ日が経ってないのにこんな感情はいけないよね。
朝のホームルームで敵襲撃の話があった。
気をつけるように、と言われてすぐにいつもの授業に入った。
何かが変わったのは放課後だった。
心操君含め、普通科や他の科の生徒たちが一斉にA組に押し寄せた。
私と映もついて行ってみた。
A組の人たちはドアが埋まって帰れない状況に陥っていた。
「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい？こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ」
人混みの中から聞こえた心操君の声。
「え、心操君大胆！！」
「ほんとだよ！何かかっこいいね！！」
よく見えないけれど、心操君はやっぱりこの体育祭にかけてるんだ…！
「敵情視察？少なくとも普通科(おれ)は、調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー、宣戦布告しに来たつもり」
心操君なんかすごいこと言ってる。
でも自信満々にそのセリフを言ってヒーロー科の生徒に立ち向かうあたりがかっこいいって思った。
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JACK(プロフ) - 木乃狐さん» コメントありがとうございます…人気作者様にこのようにコメントしていただいて嬉しいです…！ブランクが若干不安ではありますが少しずつ更新を頑張りたいですのでこれからもよろしくお願い致します！ (2018年3月3日 16時) (
レス) id: e30356960f (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - 復帰おめでとうございます！！ 陰ながら応援させていただきます……！！ 待ってます！！ (2018年3月3日 8時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - TATさん» ありがとうございますwでは心置きなくやらせていただきますw (2017年7月28日 23時) (レス) id: ecb4bac7c0 (このIDを非表示/違反報告)
TAT(プロフ) - JACKさん» どうぞww (2017年7月28日 23時) (レス) id: e53c7d6268 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - TATさん» すみませんそれ夢主にやらせるつもりでしたマジで負けた後にやらせようかとwwwマジです！wやらせていいですか？ww (2017年7月28日 13時) (レス) id: ecb4bac7c0 (このIDを非表示/違反報告)
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