虚無 JM ページ48
．
くあ、とあくびが出る。
ライブを終えて
ホテルに戻るまでの間、
なんとも言えない虚無感に襲われる。
さっきまで心臓が揺れるくらいの爆音に包まれて
自分達を必要だと言ってくれる数万人のファンと
歌って、踊って、騒いで。
笑顔一つで、僕の一言で、
地響きがしそうなくらいの
黄色い声援が飛び交う会場。
それに比べて、
ホテルに向かう車の中は
静かすぎて不気味だ。
「…、ふあ」
隣に座るAは眠くてあくびしたり
目を擦ったりしてる。
「ジミナ〜、どうしたの〜？」
Aと目があって、
眠そうな声で話しかけられる。
JM「ん？ライブ楽しかったな〜と思って」
「…ライブは楽しいけどこの時間苦手」
JM「…どうして？」
「…自分が誰なのかわからなくなるもん」
一緒だ。
「どの私も私なのに、気持ち悪い」
JM「僕も一緒だよ」
どこからがJIMINで、
どこからがパクジミンなのか。
全部僕自身なのに、曖昧で。
「でもライブ楽しいから、やめられないよね」
眠そうな声でふにゃ、と笑うAは
僕の好きなAだ。
JM「帰ったら一緒にご飯食べよっか」
「睡魔に勝てたら、ね」
ほとんど睡魔に負けてるAが
そんなことを言うから自然と口角が上がる。
JM「もうほとんど負けてるじゃん
目開いてないよ〜」
「おー、パクジミンに言われたくないやい…」
変な喋り方しながら
睡魔に負けてしまったA。
無防備に唇を少し開けて眠るAは
さっきまでのAとは全く違う。
表現力に長けているAは、
女の子であるのに、
それを感じさせないパフォーマンスができる。
最近で言えばONみたいな
激しい曲は一切女を感じさせない。
それに比べてバラードの曲では、
女の子らしい、しなやかな振る舞いをする。
テヒョンイと一緒で
自分の魅せ方をちゃんとわかってて
テヒョンイと違うのは
人前に出るときは絶対“ON”の状態だってこと。
“OFF”の状態になるのは
宿舎、ホテル、スタジオ、事務所みたいな
メンバーしかいないところだけ。
JM「疲れるよねえ」
少しでも目立つことをすれば、火がつく紅一点。
やっぱり僕たちよりも
つらいところがあるだろうから。
Aの頭を撫でれば、
にへ、と口元が緩む。
JM「なにそれ、かわいいんだけど」
．
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むも(プロフ) - Yellow8938さん» お返事遅くなり申し訳ございません！Twitterのフォローありがとうございます！体調まで気を遣って頂いて…これからも更新頑張るので温かい目で見守ってください（笑） (2020年3月4日 20時) (
レス) id: 3218469794 (このIDを非表示/違反報告)
むも(プロフ) - xxxさん» お返事遅くなり申し訳ございません。コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月4日 20時) (レス) id: 3218469794 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - おはようございますいつも楽しくお話読ませて頂いてますTwitterフォローさせて頂きました今日1日体調崩さない頑張って下さい (2020年2月26日 6時) (レス) id: fb4a224a7d (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - てひょんと結ばせてくれてありがとうございます(^^) (2020年2月24日 20時) (レス) id: 1d4c885120 (このIDを非表示/違反報告)
むも(プロフ) - ペジュさん» コメントありがとうございます！たくさんドキドキしていってください(^^)！Twitterもぜひぜひ〜 (2020年2月24日 5時) (レス) id: c2486a481e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むも | 作成日時：2020年2月16日 7時
