二人きりの部室で。【黒尾鉄朗】

１８回目の。 ページ18

黒尾｢いや、なんていうか




わざわざ来てくれてありがとうな｣








貴女｢ううん、別に良いよ



暇だったしさ｣









二人で並んで座りながら





どこかぎこちない会話が続く









黒尾｢今日、どうだった？｣




貴女｢あ、うん割と普通かな



ただ、昼休みわざわざ夜久がクラスに来てくれて、


楽しかったよ｣






黒尾｢そっか、｣







貴女｢うん｣









なんだか静かな空間は少し落ち着かない






貴女｢私、帰るね



明日、無理しないように。｣








黒尾｢おう｣









貴女｢おやすみ｣









鉄朗の部屋を出て少し深呼吸をする




音を立ててなる心臓に手を当てて







黒尾｢あ、A



まだいるか？｣








そっと開けられたドア






黒尾｢お、いた。



あの、明日さぁ



その、あの〜....あぁッ！｣





自分の頭をワシャワシャしながら大きな声を出す鉄朗







貴女｢どうしたの？｣






なんだかその姿がおかしくて笑いながら問いかけた





すると耳まで赤くしながら




少し深呼吸をして、、、





そんな鉄朗をみてまたﾄﾞｸﾝｯと胸が高鳴る








黒尾｢明日、部室でお前待っててもいいか？｣






彼の口から出た言葉に少し驚く






いつも待っててくれてるのになんでいまさらなんだろうとか



むしろ申し訳ないとか





いろいろ考えたけど




ただ一言





貴女｢よろしく｣





それだけでいい。







黒尾｢あ、もう暗いよな



送って行く｣





貴女｢ううん、良いの



鉄朗病人だし




お姫様だってそんなやわじゃないよ｣







いつかの仕返しのようにニッコリ笑う





黒尾｢そっか、



でもな王子様は心配性なんだよ



更に主将も心配性ときた。




なら答えは一つだ、

お姫様を送って見せましょう｣








そういわれて思わず





貴女｢お願いします｣






そう答えた。

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