#8. ページ8
『好き勝手言いやがって…』
「ほんまに似合ってる、髪とオソロやん」
『こんな真っ赤な髪してへん！！』
「くすんだ色やもんな。美容室行ったら？」
『金無いねん』
あれが無いこれが無い。
俺がそう言うと頭を抱えて大きなため息をついたショッピ。
財布から1万5000円程取りだし俺に渡した。
『へ、』
「居候の条件は帰って話す。それまでに美容室行ってき」
『条件…？』
「気にせんといて。その伸びきった髪どうにかしてきて」
『ありがと…』
そんな大金ポケットに突っ込む訳にもいかない、と使っていないという財布を渡してくれた。
ここから近くの美容室、徒歩圏内にあるらしい
「俺仕事やから。美容室終わったら真っ直ぐ帰ってきて、外出たらアカンからな」
『はいはい』
「じゃ、ちょっと遅くなるかもしれへんけど大人しく待ってて」
ずっと俺の事を犬扱いしやがって。
出て行くショッピの背中にあっかんべーをした後、俺は室内をウロウロしていた。
何しよ、何しよ、と。
するとカーペットの上に洋服が畳んで置いてある。
その上には一枚の紙
"この服着て、最低限オシャレはして"
と。
広げてみると、襟の付いたシャツとVネックのセーター。
下は普通の黒いズボン。
今日少し寒いらしいし丁度いい服装…かもしれへん。
気を遣ってこんな事してくれんねや、ほんまは俺のこと大好きなんちゃう。と自惚れる
『よっしゃ美容室行くでー！』
1人で張り切り、財布は深めのポケットに。
靴を履いてルンルンで外に出た
徒歩圏内とは言うものの、場所が分からん。歩いてる人に聞きながら行くしかないか
エレベーターを降りて、マンション内から出る。
何も考えずに。
てって〜と小走りで適当にぶらついていると、人が見えた為声をかけた。
『すみません！美容室ってこの近くないすかね？』
「美容室…ああ！この道を真っ直ぐ行って、信号を右に曲がったら美容室着くで」
『ほんま！？ありがとうございます！』
会社に行ってる途中のリーマン。
いやぁ、なんてええ人なんや。
俺は頭を下げてすぐに教えてもらった方へ向かう、信号まで真っ直ぐ行き、右に曲がるとほんまにオシャレな美容室が。
中に入ると、「あ！依兎瀬様ですねー！」と、すぐに俺を認識した。
俺予約とかしてへんのに。あ、これもショッピか…と納得してしまう
あいつの行動力は化け物か
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
