#39. ページ39
『ショッピはさ』
「ん?」
『…どっちかが、それかお互いがお互いに依存してると思う?』
2人とも風呂に入り、ご飯も軽く済ませスマホを見ながらそう問いかけた。
依存、共依存。
検索エンジンで、関連の検索結果で出てきた言葉。
調べて内容を確認すると、俺とショッピの2人に当てはまる内容だった。
「…依存はしてないやろ。俺が過保護な部分があるだけ、それだけちゃうん?」
『過保護か…、確かに』
「依存はないやろ流石に」
『でも、でもな?共依存ってのに当てはまんねん。
…帰ってきてすぐで悪いけどさ、やっぱこの関係アカンと思う。』
俺がソファでそう言うと、コーヒー飲んでたショッピが俺の方を見た。
今なんて言った?と言うような、出ていかへんよな?と言ったような怖い目付き。
それでも俺は怯まない。
『職見つけて家借りて、一人暮らし。
ショッピは俺のこと考えへんでええし、楽やんか。
自立も大事やと思うけどなぁ』
「Aは大人しく、この家におったらええねん。
余計なこと考えんでええ」
『…そうかぁ、1人は寂しいもんなぁ。じゃあ俺ベッド温めてくるわ』
「そういう訳ちゃうし、温めんでええし」
後ろで強がるショッピ。
それを無視して、寝室に向かった。今日はベッドのど真ん中で寝てやる、いつも落とされている分めちゃくちゃ寝てやる。
そんなことを思いながらベッドに潜り込み、目を瞑った。
顔に直接当たる日差しで目が覚めた。
カーテンの隙間から偶然か俺目掛けて入ってきている。
体を起こして気づいた、落とされていないと。
ショッピは居なかったが、俺は確実に落とされていない。夢遊病で自分で戻っていることでも無い。
『ショッピ!!』
「ん?」
『ベッドから落とさへんかったやろ!?お前どこで寝たん!』
「は?ベッドで寝たけど」
『狭なかった?』
「狭かったで。もう少しいい布団買うからそっちで寝てほしい」
『いい布団楽しみにしてんで』
「…要らん出費が増えるわ」
朝食を丁度食べていた頃のショッピ、俺の言葉を聞くなり眉間に皺を寄せた。
嫌がられてもショッピは俺の事になるとバカ真面目になるし、俺はそんなショッピが面白くて好きだし。
昨日の言葉は撤回してもいいかな、ずっと2人一緒でいいかもしれへん。
どっちかが結婚する事になったら流石に出ていくけどさ。
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chara*doll_サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます!これからも応援してます!またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…!✨🍀 (2021年11月12日 16時) (レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください! (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜!!!今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮 x他1人 | 作成日時:2021年10月13日 18時