#32. 〃 side ページ32
『…』
俺の家へ着いて数時間。
依兎瀬は元気が無く、テーブルに突っ伏していた。
晩飯は少し食べたおかげでお互い腹も減っていない。
俺は缶ビールを飲みながら依兎瀬に問いかけた
「なんでそんな元気ないん？」
『…』
「そんな嫌やった？本気で言ったわけじゃないと思うねんけど」
『大先生には分からへんねん、俺もうタバコ辞める…ええ事なんもない…俺悲しい…』
「…依兎瀬にも人の心はあんねんなぁ…」
半べそをかいていた依兎瀬は立ち上がり、風呂場の場所を聞いてきた。
指をさして教えると『ありがと』と言い、その方向へと歩を進める。
悲しんではいるけどしっかり風呂には入んねや。
ゾムと連絡を取りながらテレビを見ていると、タオルを腰に巻いて出てきた依兎瀬
『服は？』
「あー、ちょい待ってて」
『ありがと』
その場で立ったままの依兎瀬。
俺は下着や服を選んで彼に渡した。それに満足し、また脱衣所に着替えに行く
「首輪は付けっぱにするん？」
『風呂入る時と、寝る時以外は』
「ショッピくんの家じゃないんやしええんちゃう？」
『…』
「まぁ、俺がとやかく言うことじゃ無いんやけどさ」
『外しとくわ』
そう言って首輪を外す依兎瀬。
ゴト、とテーブルに置いて首を触っている、項の方を触って眉をひそめ俺を手招きした
なんや、と近づくと俺に首の後ろを見せてくる
『なんかなっとる？』
「んー、？なんもなってないで」
『ほんま？なんもない？』
「ほんまに。嘘つくわけないやん」
『そか、…そっかぁ、良かったぁ』
依兎瀬は意外と表情豊か。
イラついたら態度にも出るし、悲しかったらほんまに眉が下がるし、嬉しかったら笑顔になるし。
今も優しく笑う依兎瀬。
首になんかあったんやろうけど、深くは聞かんとこう。
「いつまでおる予定なん？」
『知らん、分からん、』
「まぁ、気が済むまでおったらええよ。」
『意外と優しいんやなぁ、大先生』
「当たり前やろ、俺めちゃくちゃ優しいんやで」
ふん、と鼻で笑われ『先に寝る』とソファに横になった依兎瀬。
明日仕事の帰り布団買ってこよう。依兎瀬の体が悪くなる
「おやすみー」
『おやすみ』
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
