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昨日の土砂降りのせいで、体が冷たい。寒い。
屋根から追い出されたせいでイラついていた俺、傘を貸してくれるほど良い奴に八つ当たりしてしまった。
あれは少し言い過ぎたと反省もしている。
今日は昨日と打って変わって雲ひとつ無い晴天。
傘を閉じて、誰にも取られないようにしっかり手に握っていた…が、すぐに別の奴に取られてしまった。
「ええ傘やなぁ。貰うで」
『っな、お前取んなや人のやぞ！！！』
「は？お前には勿体ないわ。俺が！使ったる！」
『はぁ！？お前より俺やろ！！』
そんな事で争っていると、他の奴らもワラワラと公園内から集まってきて、俺が借りた傘に手を伸ばす。
うわああ、と頭を抱えながら俺は返したい気持ちと謝りたい気持ちと…。
キッと前を向き、俺はその人混みに割って入る。
傘を持つそいつの手を辿り、男を人混みから発見。
周りのやつも邪魔で上手く動けない、押したり投げたりはしたが力も強い奴がいる。
反撃されながらも、そいつから傘を取り返し、急いで抜け出して公園から走って出ていった。
一瞬にしてボロボロになった傘。
あいつ怒るかなぁ。顔もよく見えへんかったし、どうやって返そうかなぁ。
そう考えながら傘の色んな所をじっと見つめる。
何か書いてないか、そう思いながら探していると傘を閉じるマジックテープの所に「ショッピ」の文字。
…ショッピ？変わった名前やな。
俺は近隣の人らに聞き込みをする事にした。
こういう名前の人は居るのか、と。いや居らんよな。外国の人？
…日本語話してたもんな…。
『…頭いた…』
傘を取り返す際はアドレナリンが出ていたのか、寒さも何も感じなかった。
けれど、落ち着いた今、段々寒気はピークに、頭も痛くなりだした。
うぅ、と猫背になりながら近くを通る何人もの人に傘の持ち主を聞いた。
『ショッピって人知りませんか』と。
何回も聞くが、「知らない」の言葉しか返って来おへん。
ああー、詰みかなぁ。なんて、呑気な事を考えながら覚束無い足取りで歩いていると前から来た人にぶつかってもうた。
『ぁ、すません。』
「こっちもすみません、怪我ないです？」
『ん…怪我は全然。
ひとつ聞きたいんですけど、ショッピって名前の人知りませんか、』
茶色のベストを着た男の人。背丈は俺と同じくらいか
「ああ！ショッピくん！
知ってますよ、どうしたんです？」
『この傘借りたんで返そうかと、』
「そっか、それなら今日休みらしいし…案内しますよ」
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
